秋津壽男先生 日本内科学会認定総合内科専門医。テレビ東京系『主治医が見つかる診療所』にレギュラー出演。近著『長生きするのはどっち?』が大ヒット
秋津壽男先生 日本内科学会認定総合内科専門医。テレビ東京系『主治医が見つかる診療所』にレギュラー出演。近著『長生きするのはどっち?』が大ヒット

 微熱、咳、鼻水くらいの風邪なら市販薬ですませてしまうべき? それとも大事をとって病院へ?

「普通の風邪は3、4日で回復しますから、病院へ行くのはそこまで待ってからでいいでしょう」

 そう話すのは、秋津医院院長の秋津壽男先生。

「受診する目的は、風邪か、もっと重い病気かを診てもらうため。風邪だとわかっているなら、サボって食って寝る。それがいちばんの薬です。これを3日やっても治らなかったら、風邪ではない可能性もあるので1度、病院に行って検査してもらいましょう。もちろん、その前に39度の熱が出たら受診してください」

 市販薬の服用は?

「身体の不調に対して、自分で症状を判断し、市販薬を飲み続けるのはあまりいい習慣ではありません。あくまでも市販薬はその場しのぎと考えるべき。風邪の場合も、熱や咳、鼻水といった症状を風邪薬で抑えながら無理して働くと、より悪化する可能性があります。薬よりも休養が効果的」

 風邪をひいたら思い切って家事も仕事も休み、暖かくして眠る。昔ながらの対処法がいちばんなのだ。