日本で結婚して夫の故郷トルコへ。「日本暮らしだったら違ったかも…」
「日本で出会った彼と恋に落ちて結婚し、トルコで暮らしましたが、３年で離婚しちゃいました」
こう語るのは、テレビ局勤務のユウコさん（48歳）。’09年に出会った3歳下のトルコ人・エロルさんと結婚し、トルコへ移住したものの、3年で破局を迎えた。
「日本で暮らしていたときは食事はワリカン。食材も、彼が食べられないものや時期などがあるので、各自で食事を用意しました。でもトルコに住むということは、彼だけでなく、その家族と暮らさなくてはならない。怒られてばかりでしたね」
ユウコさんはトルコ語を勉強したものの、完璧ではなかったそう。「食事を別にとるな」「ノースリーブを着るな」「買い物のときに女性が財布を出すなんて恥ずかしい」「外出は控えろ」……。彼の家族から出る不満の数々を、彼を介して言われることに耐えられなくなってしまった。
「彼が私の味方をしてくれないことに対して、よりストレスがたまりましたね。言うことを聞かない私に、エロルの家族も戸惑ったと思います。でも、“私はトルコ人でも、ムスリムでもないのに!”という不満が徐々にたまってました」
そんなある日、事件が……。
「買い物から戻ると、“家に入れないと母が言ってる! もう困らせないでくれ”とエロルに言われて。玄関口で言い争いをしていたら、近所の人に通報されて、現地の警察にお世話になってしまって……（笑い）。そのときに“トルコでは暮らせない、日本に戻れないなら別れよう”と決意しました」
日本暮らしだったら違ったかも、とユウコさん。
「文化や言葉なんて、愛さえあればと思ってたけど、“日本に住む”という前提がなにより大事でした。完全アウェーな環境では、うまくいかないものですね」
