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 高齢者をターゲットにしたリフォーム詐欺が急増中。その特徴を一級建築士でNPO法人『建築Gメンの会』副理事長を務める田岡照良さんに教えてもらった。

「こまごましたリフォームを次々に吹っかけてきます。少額で一括払いという請求をされることも多い。代金の精算は、基本的に出来高精算か、手付金と残金払いにしましょう」

 東日本大震災後に目立つのが、“耐震強度が足りない”と、床下や屋根裏のリフォームを迫るケース。

「実際に耐震補強を行うのは床下から屋根の間の住居部分。屋根裏、床下は耐震補強の必要がありません」(田岡さん)

 また、太陽光発電機の営業マンにも注意。

「屋根の面積だけを見る業者は×。ソーラーパネルの荷重に耐えられる家屋なのか、屋根裏に配線を置けるかなどを確認しない業者は信用するに足りません」(田岡さん)

 荷重やねじれの計算を行わねばならないので、本来、新築よりもリフォームのほうが技術的に難しいという。

「たとえ10平方メートルの増改築でも、建築士に依頼することをオススメします」(田岡さん)