働く人の心の健康を守るための『ストレスチェック制度』(改正労働安全衛生法)が昨年12月に法制化された。
一定の基準はあるものの、会社に勤めていれば、たいていの人はストレスチェックを受けられる。しかし、家事に育児に奔走する主婦だって、たくさんのストレスを抱えている。
「夫や子どもとの接し方について、仕事と家庭の両立などが多いです。ライフステージが進むことで起こる環境の変化によって、ストレスがかかりがちです」(精神科医で『ゆうメンタルクリニック』代表のゆうきゆう医師)
家族のほか、舅・姑、親戚、ママ友などの人間関係も複雑……。そこで、主婦がどんなストレスに悩んでいるのか、調査した。
あなたのストレスの源は? という質問に対して、ダントツで多かったのが“夫!”という声。
「家事を少しもしようとしない」(28歳・主婦)
「遅くまで飲みに出歩いて、家のことは私に任せきり」(34歳・主婦)
「休日は寝ているだけで、娘や息子もなつかない。育児の負担は、ほぼ私にかかっている」(46歳・主婦)
家庭のことにはノータッチな夫にストレスを感じている主婦もいれば、反対に、細かすぎる夫にウンザリしている妻も。
「掃除機をかけた後でホコリを見つけると激怒。小姑のような細かさにイラッ」(44歳・主婦)
「私の携帯代金の明細を取り寄せて、“これはどこに電話しているんだ?”“ムダなサービスは解約しろ”などとクレームをつけてくる。仕事で使っているのに!」(26歳・自営業)
一方では、“丸投げ夫”も元凶に。
「“失業したから、これから一家の大黒柱としてよろしく”と言い放って主夫になったわが夫。私はパートのシフトを増やして、心機一転、就活を始めた。資格を持っているので専門職には就きやすいけど、この年齢からの社会復帰はキツイ……」(39歳・パート)
パートナーだからこそ甘えが出て、つい横柄な態度をとってしまうこともあるのだろうが、夫と妻は一蓮托生。お互いに与え合うストレスも大きい。