リッキー「特にこの男(カズレーザー)のほうは、サンミュージックGETの養成所出身なんですよ」

小林「生え抜きですね。コンビとしてはまだ3年ですが、大会前からライブでのウケがどんどん良くなって、いい流れのまま決勝に入れました。トップバッターであれだけやれれば、ふたりとも強烈なキャラクターもありますし、売り込むには十分です。過去の経験から言っても、いま『メイプル超合金』には風が吹いていると思います」

——ブレイクしそうな気配はある、と。

リッキー「そうですね。あとは『ゴー☆ジャス』ですけど、彼はもう名前がでているので。『こぶし』と『第2PK』は今までやってきた貯金もあって、グッと伸びるんじゃないかな、と。彼らにも期待したい」

——最近、『お侍ちゃん』をよくテレビで見かけるのですが。

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岡博之(おか・ひろゆき)●1958年生まれ。京都府出身。森田健作の現場マネージャーとして上京。テレビ番組「笑ってる場合ですよ」「君こそスターだ」でチャンピオンになり、サンミュージック所属のお笑いタレント第一号「ブッチャーブラザーズ」としてデビュー。ダンディ坂野、カンニング竹山、ヒロシを世に送り出すプロデューサーとしても活躍。現(株)サンミュージックプロダクション取締役。
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リッキー「『お侍ちゃん』もいいですね! でも、彼は少しおとなしいです(笑い)」

小林「上智大学を卒業していて頭が良い、ああ見えて彼は常識人でもあります。ただ、もうちょっと壊れてくれるといいんですけどね、頭が良いからいろいろ考えちゃうんでしょうね」

リッキー「ちゃんと伝えることの大切さはわかっているんですけど、まとめようとしすぎちゃうんでしょう。“破れたまま投げちゃダメなんじゃないか”みたいな思考が、彼の芸を制限しているような感じがしますね。でもまぁ、『お侍ちゃん』は我々の希望としてはハネさせたい」

小林「それから、まだこれからだとは思うんですけど『ザ・パーフェクト』。彼らはNHKの『笑けずり』という番組で優勝したんです。これが毎週一組ずつ削られていくという面白い番組で……。このふたりは新しいスタイルの漫才なので、世間に認識してもらえたら一気に行くと思います。あとはまだ元気なうちに……あのコンビでしょうか」

リッキー「『めいどのみやげ』ね。うん、そう、このおじいちゃん(80歳)と孫娘のコンビなんだけど、寿命があるうちになんとかしてあげないと、とは思うね(笑い)」

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(左上)メイプル超合金、(右上)お侍ちゃん、(下)めいどのみやげの活躍に期待!

*今回の連載【エンタメヒットの仕掛人】で行われたインタビューは全4部構成。本編はその第1部になります。次回は12月19日に公開予定です。