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 高須クリニック・高須克弥先生のお悩み相談がスタート! 第1回目は最近、悲しいニュースが相次ぎ、社会問題になっているいじめ問題についての相談。

「高須先生は子どもの頃いじめられたことがありますか? もし学校で無視されたり悪口を言われたり笑われたり持ち物を隠されたり、けとばされたらどうすればいいですか? 先生や親に言っても無駄ならどうすればいいですか? 喧嘩をする勇気も学校をやめる勇気もない人はどうすればいいですか?」(@bakapapapa)

 いじめられた経験を持つ高須先生は、自身の経験をこう振り返る。

「僕の頭頂部にあるハゲは小1のとき石で殴られた痕です。授業中、まわりからいろんな物を投げつけられました。頻繁に通学カバンを奪われ捨てられました。椅子には画ビョウが仕掛けられていました。僕のあだ名“白豚”の落書きはいたるところで書かれていました。教師はシベリア抑留帰還者で旧地主階級の僕がいじめられるのを黙認していました。環境は最悪でしたが、父母と祖父は“アカ教師!”と教師を軽蔑していましたね」

 「現在の“いじめ”と一概に比べることはできないかも」と前置きしつつも、自身のいじめ撃退法をこう語る。

「幼少児のころからいじめられていた僕は、いじめの実体を、弱者が集団で更なる弱者を生け贄にして楽しむ娯楽だと考えています。娯楽のカテゴリーから外れればいじめは消えます。父に“全て責任を取るからやってこい!”と言われ、僕はバットを持って死ぬ気で立ち向かったら“かっちゃんは死ぬ気で向かってくるヤバイやつ”というレッテルと引き換えに、いじめから逃れました。僕の母も幼少時いじめられ、今では考えられない方法ですが、祖母がいじめっ子を呼び出して体罰を加えてビビらせて、いじめを止めさせました」

 『週刊女性7月28日号』で紹介し、反響を呼んだ“中学男女24人『集団LINEいじめ』解決に立ち向かった父の奮闘実話”。この父親同様、家族で立ち向かえばいいと高須先生はアドバイス。

「家族や教師が捨て身で立ち向かえば、いじめは防止できます。舐められるからいじめられるのです。“舐めたらいかんぜよ!”。逃げてはいけません。美空ひばりのように“弟をいじめる奴は全て敵”と言って家族一丸となって立ち向かうのが一番有効」

 最後に、いじめ増加の背景には戦後の教育も影響しているのでは? と分析する。

「戦後教育は体罰禁止で、大家族も崩壊したので、子供のいじめに対する抵抗力が弱くなったと思う。日本国憲法の精神は他人の善意に期待して戦力を放棄して名誉ある地位を欲している。それは間違っていると僕は思いますよ」

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