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 バレエにスポットを当てた異色のドキュメンタリー『芸能人が本気バレエ! 密着200日…白鳥の湖を踊りたい! 世界最高峰の舞台に誰が? SP』 (TBS系) が今夜7時56分~放送される。

 世界的バレエダンサー・熊川哲也が率いる『Kバレエカンパニー』の舞台を目指し、バレエ経験のある芸能人がオーディションに挑む姿を200日もの間、追い続けたものだ。

 舞台に立つまでに半年のレッスンが必要という条件をクリアしてダンスレベルのチェックを受けたのは、18歳から47歳までの20名の芸能人。タレントの篠原ともえ、女優の有森也実、歌手の八反安未果、お天気お姉さんの真壁京子、TBSアナウンサーの出水麻衣ら。

 同局の人気番組『学校へ行こう!』『ナイナイのお見合い大作戦!』などのバラエティーを手がける江藤俊久プロデューサーが5年越しで実現させたというこの企画。

「バレエが好きな人って、損得抜きに大好きなんですよね。あのパワーはすごいなと思っていました。それで、バレエ好きの人たちのパワーをテレビの画面にしたらすごく強いんじゃないかなと思い、このような番組を作らせていただきました」

 そこでお願いしたのがKバレエカンパニー。しかし日本を代表するバレエカンパニーだけあり、バラエティーの企画だからと甘くする訳にはいかないため、かなり大変だったようだ。

「日本のバレエ界を引っ張っている、ものすごく熱い思いのあるかたなので、軽々に番組の企画なんでということで降りてはきてくださらない。“ブランクのある人を本気でKカンパニーの舞台に立たせるなら1年はいただかないと”といったところを半年の期間でスタートしたので、今回参加してくださったみなさんには、ものすごいご負担とご苦労だったと思います」(江藤プロデューサー)

 簡単に芸能人を立たせない代わりに、Kバレエカンパニー側は荒井祐子といった世界的ダンサーが講師を務めるなど、ベストな協力体制で臨んだという。

「その先生がたが熊川哲也さんに“(うちの)レベルに持っていけよ”とプレッシャーをかけられているので、指導はかなり厳しかったですね。だからKバレエブライド、Kバレエ品質と芸能人の本気度。バレエを愛する気持ちがぶつかり合った番組になっていると思います」(江藤プロデューサー)

 そして迎えた公演当日。200日にわたって本気でバレエに向き合った彼女たちに、奇跡が起きた。

「公演の後、熊川さんから“思わず、ブラボー! って言っちゃったよ”と言われて、本当にうれしかったですね。彼女たちの頑張りを、テレビ番組の都合としてやったものじゃないことを受け止めてくれてよかったです」(江藤プロデューサー)

 最後に『週刊女性』読者世代にこんなメッセージを。

「40代、50代っていろんなことをあきらめるタイミングだと思うんです。でもそんな人たちがこの番組を見て、“まだ自分にもできることがあるんじゃないか”と思うキッカケになってくれたらうれしいですね」(江藤プロデューサー)