視聴率的に苦戦する作品が多いドラマ業界。そこでビデオリサーチ社で平均視聴率を調査。年間を通してのドラマ視聴率を週刊女性PRIME編集部で独自にまとめて、ランキングを作成した(関東地区調べ。対象は19時~23時台スタートの作品)。
21位以下は、21位『ウロボロス』が10.3%、22位『流星ワゴン』が10.2%となんとか二桁をキープしたが、それ以下の平均視聴率は一桁。
下位10作品は23時台スタートの深夜枠が大半を占めたが、そんな中ゴールデン帯でランクインしてしまったのが、山口智充主演の『保育探偵25時』、『僕らプレイボーイズ熟年探偵社』(共にテレ東)、AKIRA主演の『HEAT』(フジ系)の3本。
AKB48渡辺麻友主演の『戦う!書店ガール』も平均4.6%、元AKB48の大島優子主演『ヤメゴク』は6.4%という結果に。ドラマ評論家の北川昌弘氏は、AKB48出身女優にこうエールを送る。
「今人気の女優さんの中にも、最初は作品に恵まれなかった人もいましたから、今後女優としてやりたいなら、これに懲りずドラマ出演を続けることが大事。続けてさえいれば、いつかヒットに恵まれると思いますよ」
また広瀬すず主演の『学校のカイダン』(9.2%)、芳根京子主演の『表参道高校合唱部!』(5.9%)も数字こそ振るわなかったものの、こう評価する。
「テレビの視聴者が高齢化しているので、高齢者向きに作るのが手堅く数字を取る方法。でも若者向けの作品が減る=より若者のテレビ離れが進むことでもあります。そんな中、今年は若手女優を抜擢した作品が2本もあったのは、制作サイドの意識が変化してきている証拠だと思うので、今後のドラマ作りに期待しています」