『わたしが神さまから聞いたお金の話をしてもいいですか?』『神さまのお告げで教わった! 井内由佳のしあわせスパイラル』などの著書がベストセラーとなった井内由佳。そんな彼女は、1989年のある日、神さまのお告げが降りる。それ以降、神さまのお告げで教わった「幸せになるための考え方」を伝え続けているという。
隔週で連載している『神さまの幸福論』では、井内先生に寄せられた人生相談と、その回答をお見せしていきたいと思います。今回の質問は前回の「お金のおまじない」の続編。どのようなお金の使い方をするのが、お金が増えていくことにつながるのでしょうか!?
Q:"お金を出さないこと"がお金が減っていく悪循環だというのは目からうろこでした! "お金はその人のお金に対する考え方をいつも窺っている"と いうのも、これまで生きてきて出会うことのなかった考え方です。
日本においては、「お金を使う=無駄遣い。倹約こそあるべき姿!」のような考え方が強いような気がします。そもそも、学校では"お金の使い方"を教わりません。
今の超低金利時代(先日も日銀からマイナス金利が発表され、3メガバンクが定期預金の金利引き下げを決定しました)においては、ただ銀行に預けておくほうがリスクで、積極的に運用していったほうが逆に"資産を守る"ということにつながっていくのでしょうか?
【井内先生からの回答】
日銀がマイナス金利を実施したことによって、世間では動揺が広がっていますよね。とくに大量の金融資産を銀行に預けている人と、年金で生活している人にとっては、生活に大きな影響が出そうですよね。
ただ、日銀がマイナス金利を実施したとしても、それは銀行間の貸し借りなので、銀行と預金者との間にマイナス金利が実施されることはまずないと思っていいでしょう。なぜなら、そうすれば、預金は間違いなく引き揚げられ、銀行の資金が調達できなくなり、業務が立ち行かなくなるからです。
それを前提にご質問にお答えすると、資産を「守る」という点では、銀行が破綻することがない限り一番安全といえるでしょう。増えはしませんが、どんなにわずかであっても金利がつくので、減ることはありません。
「資産を守る」ということと「資産を運用する」ということは全く違う土俵です。「運用」には預金するよりも大きなリターンを求める代わりに、リスクもあり、目減りする可能性が十分あるからです。
ですから、銀行に預けて守りに徹するか、金融商品に投資して積極的に運用するかは、ご自分の生活スタイルに合ったほうを選択するといいと思います。
ただ、お金はお金自身の考え方、生き方を貫いて変えようとしません。どんなに計算上や統計上、これが一番と思われる預金方法や、運用方法を選択しても、あなたのお金に対する考え方がお金から嫌われたら、思わぬ偶然が重なって損をすることになります。
逆にお金に気に入られたら、思わぬいい話が耳に入ってきて、リターンの大きい運用方法を知ることができたりもします。
わたしの経験から、資産運用で失敗した人、堅く預金していたのにお金に困っている人はみな、他人に対して感謝の気持ちが薄く、他人のためにあまりお金を使えなかった人なのです。一時的には稼いだり儲かったりしても、なぜか思わぬアクシデントに見舞われて、手にしたお金を無くすのです。
一方、思いがけないお金を手にしたり、人からいい金融商品を勧められて利益を出したという人は、他人に対して感謝の気持ちが厚く、他人を喜ばせることに気持ち良くお金を使える人なのです。
マイナス金利で自分の資金に出る差よりも、他人に感謝がないために見舞われる、思いがけない出費やアクシデントのほうがはるかに大きいのです。
だからどんな場面でも、相手に感謝をして喜んでもらうことを考える、これが一番の資産運用なのです。
井内由佳(いうち・ゆか)●福岡県生まれ。福岡大学商学部卒業。大学卒業後、株式会社リクルートに入社。ここで、「仕事」についての大きな学びを得る。多彩な人々との出会いと語りあいの中から、人として幸せな道を歩むための考え方を学ぶ。1989年に神さまのお告げが降りる。1991年より夫が経営する輸入車販売会社の取締役を務めるかたわら、自宅で人々の相談に応じ、神さまのお告げで教わった「幸せになるための考え方」を伝え続けている。福岡市在住で二男二女の母として、毎日、楽しく、嬉しく暮らしている。【公式携帯サイトhttp://iuchi.augury.jp/】※本連載では、みなさまからの質問を募集しています! 先生に質問をしたい方は、下記アドレスまでお願いいたします。 primeqanda@gmail.com