【二日酔い】飲む前後に補給すれば、肝臓の代謝に役立つ
ブドウ糖が二日酔いに効くことがわかり、お酒を飲む人たちにラムネが大人気になっている。でもどういう仕組みで効くのか?
「お酒を飲んだとき、肝臓がアルコールを代謝する際にできるのが、アセトアルデヒドという成分。このアセトアルデヒドの分解にはブドウ糖が大量に消費されますが、ブドウ糖が不足するとアセトアルデヒドが体内に残り、低血糖になってしまうことが二日酔いの原因に。
飲んだ翌日に頭痛や身体のだるさが起こってしまうのです。しかし、お酒を飲む前、飲んだ後にブドウ糖を含むラムネなどを補給すれば、ブドウ糖不足に陥らず、二日酔い防止に役立ちます。
お酒を飲んだ後にラーメンやごはんもの、甘いものを食べたくなるのは、炭水化物を食べることで、身体がブドウ糖を補おうとしているからかもしれません」(岡本先生)
【ダイエット】砂糖より低カロリー。上手に取り入れて空腹感をOFF
ブドウ糖は砂糖よりもカロリーが低く、上手にとればダイエットにも効果的。
「空腹を感じたときにブドウ糖を少しとるだけで、血糖値がアップし、脳の空腹感が解消されます。カロリーの高いスイーツを食べるよりも、ラムネやブドウ糖のタブレットを少しとることで満足感が得られるので、間食防止にもなります」(岡本先生)
「ブドウ糖をとることで、疲れている脳が回復し、イライラがなくなったり、精神的にリラックスできる面もあります。ダイエットによるストレスを減らすためにも、空腹を感じたら、ブドウ糖のタブレットを1~2粒なめるというのもおすすめです。
砂糖の甘さは快楽につながり、やめられなくなりがちですが、スッキリした甘さのブドウ糖は、たくさんとりたいと思うものではありません」(小笠原さん)
【頭がスッキリ】脳にエネルギーを送れば成績も上がる!?
農林水産省による「めざましごはんキャンペーン」では、朝ごはんを食べて1日をシャキッとスタートさせることを推奨している。
「文部科学省のデータによると、朝食をきちんと食べる習慣のある学生ほど学力調査の正答率が高いことがわかっています。これは脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖を、朝食を食べることでとっていることが関係していると考えられています。また、残業などで疲れてきたときにも、ブドウ糖をとることで下がってきた脳のパフォーマンスを元に戻すことができます」(小笠原さん)
「寝ている間も脳は活動してブドウ糖を消費しているので、朝起きたときにはブドウ糖が不足し、血糖値が下がっています。そのため、朝はブドウ糖を補給することで、脳にエネルギーを送り、頭をスッキリさせることができるのです」(岡本先生)