視聴率も評判もうなぎ上りの『とと姉ちゃん』。東京生活を送る小橋家の“舞台裏”を出演者のエピソードも交えて、のぞき見してみた。
■服にもそれぞれ意味がある
「衣装もすごく凝っています。前半はセーラー服ばかり着ていますが、就職していくと姉妹それぞれのカラーが出てきます」(高畑充希)
衣装監修の黒澤和子さんは、あの映画監督・黒澤明の長女。演出家と協議し、小橋家の姉妹と、母・君子の4人にはテーマカラーが設定された。
「常子は青で、鞠ちゃんは赤。美子はピンクで、かかは黄色です。それぞれの色で手編みのカーディガンなどを用意してもらって。今、私が撮影で着ているカーディガンは終わったらもらう約束をしました(笑)」
■先輩ヒロインから引き継いだもの
「物語の進行順ではなく、バラバラに撮影するので、時系列がわからなくなるんです」(高畑)
朝ドラの撮影はセットやロケの関係で、撮影するシーンが前後することが当たり前。そこで高畑は、『ごちそうさん』で身近に接したヒロイン・杏の取り組み方を参考にしているという。
「勉強用のノートを作って、その時々のセリフや感情の流れを手書きで書き、それを見ながら撮影に入っています。こうすると整理がつきやすいんです」
先輩から受け継いだ“技”が大活躍。
■絆を深めた!? “小橋家の裏家訓”
小橋家には3つの家訓があるけど“裏家訓”もあるようで……。
「“どんなことでも振られたらやる”ということです(笑)」
かか・君子役の木村多江によれば、小橋家メンバーはムチャぶりOK! 長丁場の撮影で、元気がなくなってきたときに、みんながふざけあって盛り立てるのだという。
「この前は急に充希が踊りだして(笑)。“家訓”があるので、全員で踊りました。私たち以外の人は違う意味で“大丈夫?”と心配していたようですけど(笑)」
■アドリブの応酬にタジタジ
「番頭の隈井を演じる(片岡)鶴太郎さんと、お母様の滝子を演じる大地(真央)さんのアドリブがすごくて。笑いをこらえるのが大変なんです」
母・滝子に反発する娘を演じている木村だが、撮影の最中も違う意味で母親にはかなわないという。
「お茶目なアドリブをいっぱい入れてくるんです。OKになったシーンでも、私、笑ってしまっているところがいっぱいあって。オンエアを何回か見ると、笑っているのに気づくかもしれませんね(笑)」