仁科さんがヨーロッパ在住時代に出会った日本人女性と現地男性のカップルも、女性が働き、男性は働いてはいませんが家事育児を引き受けるケースが多かったそうです。

「彼らは毎日妻をほめるだけでなく、記念日を大切にし、セックスも頻繁にします。夫のホメ対応で自信をつけた女性たちは起業して成功を収めていました。すると男性はますます優秀な妻をほめ、妻は奮起する、という好循環が生まれていましたね」(仁科さん)

 宇多田夫妻の場合もこのようにバランスのとれた関係なのかもしれません。

象徴的な「川崎希とアレク」の関係

 日本の芸能界でも、ほめる男性が高収入の女性や美女をゲットしていくケースは多いと仁科さんは指摘します。代表的な例としては、元AKB48の川崎希と夫でモデルのアレクサンダー

 川崎はAKBを卒業後、アパレルブランドやネイル、エステサロンを経営し、年商は1億円とも。アレクサンダーは結婚当初は仕事をしていなかったため、ヒモ夫扱いでしたが、雑誌『婦人公論』(中央公論社)において、川崎は「アレクをヒモだと思ったことがない」と語っています。

 さらにアレクのいいところについて、「いつも機嫌がよくて、一緒にいると元気になれる。愚痴を嫌がらずに聞いてくれるところ、そして私の気分を敏感に察知してフォローしてくれるところ」と述べています。

 仁科さんは「仕事のモチベーションを上げてくれるアレクは、川崎にとって貴重な存在でしょう」と分析します。