それに運転しなければ、車庫へ向かう、ガソリンスタンドへ行く、出先で駐車場を探す、渋滞に巻き込まれイライラが募るなど。さまざま時間や不要な心配、目には見えない「コスト」を倹約できます。

 さらにいえば、知名度のある方や有名な経営者が交通事故を起こすと、「愛人の家へ向かう途中だった」「スピード狂だ」といような「ネガティブな噂」が、広まる恐れがあります。最悪は会社のイメージダウンになり、売り上げが悪化する事態も、ありえます。

 ですから、自分で運転はしないで、タクシーやハイヤーを使うか、運転手をつけるのが「一流のお金持ち」ということです。

 想像してみてください。

 一流企業の社長が同乗していた車が事故を起こしたときと、その社長自らが運転していた車が事故を起こしたときでは、「後者」のほうがイメージダウンになるでしょう。「一流のお金持ち」と「偽セレブ」では、車種だけでなく「運転するか否か」まで、違います。

「一流のお金持ち」は、その辺りの「リスクマネジメント」まで、できているのです。


著者プロフィール:臼井由妃(うすい・ゆき)◎1958年東京生まれ。健康プラザコーワ、ドクターユキオフィス代表取締役。行政書士試験に合格し行政書士資格を有する。宅地建物取引士・栄養士。33歳で結婚後、病身の夫の後を継ぎ会社経営に携わる。次々にヒット商品を開発し、独自のビジネス手法により通販業界で成功をおさめる。日本テレビ「マネーの虎」に出演。経営者・講演者・経営コンサルタントとして活動する傍ら、難関資格を取得した勉強法も注目される。ビジネス作家としても活躍。著作は50冊を超える。