1/22 第3話『おとわ危機一髪』

 亀之丞との約束を守るため、鶴丸と夫婦になることを拒んだおとわ。結婚を断るため自ら髪の毛を切り、出家することを決めてしまった。しかし彼女の捨て身の行動は、主家である今川義元の怒りを買ってしまう。義元は今川家に対する忠義の証として、おとわを人質に差し出すことを直盛に命じてきた。以前、まな娘・佐名(花總まり)を今川家に差し出した苦い過去を持つ曽祖父・直平は、この命令に猛反対する。

 逆らえば井伊家は窮地に陥ることは間違いない。井伊家存続のために苦渋の決断を迫られた直盛に南渓和尚(小林薫)は、今川の怒りを鎮め、おとわの出家を認めさせて人質を免れることを約束し、おとわとともに駿府へ向かう。井伊谷とはまったく違う、駿府の華やかな街並みを目の前にして、人質とされる危機にいることを忘れて、はしゃぐおとわ。

 一方、南渓和尚は今川家の軍師・雪斎(佐野史郎)のもとを訪れていた。はたして、今川家に対する“策”はあるのか──。

1/29 第4話『女子にこそあれ次郎法師』

(c)NHK
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 今川の怒りを解き、人質になることなく無事に井伊谷に帰ってきたおとわ。胸をなでおろす井伊家の面々だったが、今川から出された本領安堵の条件は、おとわが正式に出家することだった。南渓和尚のもと、龍潭寺にて出家したおとわは、井伊家の家督を継ぐ男子の幼名である“次郎”という名を入れた、次郎法師という名前を与えられた。

 翌日から兄弟子の昊天(小松和重)と傑山(市原隼人)による厳しい修行が始まった。やさしかった傑山らの、自分に対する態度の変化に戸惑いながら、寺でのお勤めを始めた彼女。しかし井伊家当主の姫として、何不自由なく育ってきたおとわにとって、畑仕事や托鉢などの作業はつらく、すぐに音をあげ逃げ帰ってしまう。

 一方で、今川家から目付け役を任された小野政直は、ほかの家臣たちから反発されながらも、井伊家の中における発言権をますます高めていた。そんなある日、政直の命を狙って、今川と並ぶ強国である、北条の手の者が井伊谷にやってきた──。

<放送予定>
NHK総合 日曜午後8時~ BSプレミアム日曜午後6時~(初回は60分拡大版) 
《再放送》 NHK総合 土曜午後1時5分~

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