Twitterは使い方を間違えると、とんでもないことになりかねない

 昔は、事務所というフィルターを通すことによって関係者のなかで処理されてきたものが、今では芸能人たちが個々に発信するツールを持ったことによって、直接その言動が公の場に出てしまう状況になってしまいました。私はこの業界に入って13年目になるんだけど、もし誰かに何かを言いたい場合は、事務所を通してでしたよ。

 つい最近、私もプライベートで起きたいざこざを番組内で共演したグラビアアイドルに暴露されまして。これも何か言いたいことがあるなら、事務所を通すか、もしくは直接楽屋に来てもらえれば済む話だったと思うんですね。あえて番組中に言う必要があったのかなと。

 こういうのを公の場所で一方的に発したところで、ことの経緯は誰も知らないわけで、言われたほうだけでなく、言ったほうも良いイメージにはならないと思うんですよ。

 いずれにせよTwitterでの発言は、少なからずその人のイメージに関わってくるので、本当はすごく慎重に取り扱わなければなりません。イメージだけで留まればまだいいけれど、たとえば私が嫌な接客を受けて、そのお店の名前を挙げて不満をTwitterでぶちまけたとしたら、一方的にお店を陥れてしまう可能性すらあるわけですよ。それって“職権乱用”に近いくらい卑怯なやり方だと思うんですよね。

 だけど今や、一国の大統領ですら、Twitter上で感情に任せた発言をしてしまう。使い方を間違えると、とんでもないことになりかねないんです。とくに表立った人間は、Twitterの使い方をしっかり勉強していかなければならないなと痛感する昨今です。

《構成・文/岸沙織》