――それがCM起用までに繋がった理由はなんでしょう?
高須「彼が世界的にブレイクしちゃって、なかなか遊べなかったから。遊べないなら、仕事を振ってそこで会おうと。だから撮影現場が初対面ですよ」
――お金のかかる初対面セッティングですね!
高須「そう。まだ請求が来てないけど、彼がこのCM曲『I LIKE OJ』を本当は豪華な動画にしたかったけど、当時は予算がなかったって言ったから、すごい豪華にしたからね。いくら請求が来るんでしょうね~」
――会いたい、面白そうでCMを作ってしまうとは、さすがYES! 高須クリニックですね!
高須「だって、面白いなと思うと会いたくなるのよ」
ピコ太郎の印象は?
――では、撮影現場でのピコ太郎さんはいかがでしたか? 動画やツイッターの印象通りですか?
高須「見てて気持ち悪いくらい腰が低いよ! 話すときは超ねこなで声ですし、おじぎもね、90度腰を折る最敬礼を超えて、130度くらい曲げるんですよ! 背の高い彼が、ボクの腰より下まで頭を下げるのです」
――苦労人だから腰が低いという噂は本当だったんですね! ところで、院長もCMで一緒にダンスされていますが、まさか踊れるとは! 踊ってみた感想はいかがでしたか?
高須「高須クリニックのCMはとにかく全編テーマが“ゴ―ジャス”。これに尽きるので、ゴージャスになるためなら踊りもマスターしますよ。今回のCMコンセプトは豪華絢爛(けんらん)! これ以外に何もない!」
――しかし、かつては、テレビCMは社会現象になるなど影響力がありましたし、高須クリニックのテレビCMもインパクトがあって有名です。でも最近はネット動画派がテレビ派を上回ると言われたり、テレビCMを取り巻く状況は変わってますが、それでもテレビCMに大金を投資するのはなぜですか?
高須「テレビの時代が終わりつつあり、ネットの存在が大きなものになっているのは僕もSNSなどでひしひしと感じてるよ。でも、テレビCMはズバリ付き合いです」
――すごい交際費ですね!
高須「そう。でも、なんだかんだで高須クリニックのテレビCMをやって35年。今更やめたらどんな影響があるのか、ちょっと怖いんだよね。だって、ネットからテレビに波及したり、まだまだテレビ効果は大きいからね!」
<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版) 。最新刊は『行ったり来たり僕の札束』(小学館)