4.自動車ローン
負担は重いのに意外と気にされないのが自動車ローンです。借りる金額自体は住宅と比べて1ケタ少ないものの、返済期間が短いため毎月の支払いが高額になりがちです。自動車ローンは、住宅ローンと比べて金利も高いのですが、自己資金の少ない子育て世代には分割払いが魅力的。さらに最近は5年後に買取り前提での支払いとなるため、通常の自動車ローンよりも毎月の負担が少なくなります。
おカネが貯まらないのに自動車を買って、しかも金利が付いてくる。将来的に住宅購入を視野に入れている人は、特に注意しましょう。自動車ローンの支払いがあると、住宅ローンが満額借りられないことがあります。
5.自動車維持・管理
税金、車検、修理、保険、ガソリン代、高速代と数えだすとたくさん出てくる自動車関連支出。クルマを持たない人にはわからない、保有コストが家計を知らぬ間に圧迫します。当たり前の支出に慣れるとおカネが貯まらないどころか、おカネがどんどん出ていきます。本当にクルマが必要なのか、レンタカーやタクシー、公共交通機関で代用できないかよく考えましょう。ファミリー世代では、自動車ローンとダブルで重い負担となるケースが多いです。
支出を抑えるコツは?
上記に挙げたような一生に1回、あるいは、年に1回程度の支出だと、金額の大きさが毎月のやりくりと別枠になりがちです。この「別枠」が身の丈以上に膨らんでしまうようでは、毎月どんなに頑張ってやりくりしても、貯まるものも貯まりません。
支出をコントロールする方法は3つしかありません。
(1)断念する
わかりやすいですね。あきらめるのです。帰省しない。旅行に行かない。自動車を買わない。それだけです。非常に簡単です。辞めるかどうかを決めるだけなので、決断コストも発生しません。今行かなくてもいいのです。いつか行けます。今買わなくてもいいのです、そのうち買えます。そのうち行きたくなくなります。そのうち買いたくなくなります。おカネ貯めたいんですよね?
(2)単価か頻度を下げる
取り組みやすい方法です。家を買うなら新築じゃなくて中古にする。年に2回の帰省を年に1回にする。海外旅行を国内旅行にする。新車を中古車にする。普通乗用車を軽自動車にする。グレードや回数を下げることで、行為自体は維持する方法です。中古車なら買わない。グレードを下げるくらいなら買わないのであれば、そもそも購入による機能は必要がないのです。あったらいいなは、なくてもいいのです。