──2013年に行われた武道館のワンマンライブで、新メンバー候補生としてステージに立ったウシクさんの姿を今でも覚えています。

「あぁ~、金髪でしたよね? ……あ、黒髪か(笑)。そのために日本に来たとき、空が広くて、アニメで見ていた世界と本当に似ているなと感じたことを思い出します。もともと日本のアニメが大好きで、『SLAM DUNK』を見て、中学校3年生からバスケットを始めたんですよ。僕の人生に、日本のアニメは欠かせません」

──日本の活動の中で、一番身についたと思うことはなんですか?

「これだ! と、1つの言葉で簡単に言うことは難しいですが……“責任感”だと思います。たとえば、ステージで僕が歌えなくなってしまったら、歌う人がいなくなってしまうじゃないですか。僕のパフォーマンスを楽しみにしてくれている人たちに、それは絶対してはいけないことだと思っています。この世界は、身体の管理も大切だし、練習も大切だから」

──責任感の強いウシクさんの努力は、きっとファンのみなさんにも伝わっていたと思います。

「そうだったらうれしいです。本当に、魅力的な仕事ですよね。CODE-Vとして活動する前より、たくさんの責任感を学びました」

──今ではこうして日本語だけで会話できることもすごいことですよね。韓国を離れて、日本での活動に不安やプレッシャーはありませんでしたか?

「正直、たくさんありました。CODE-Vは武道館に立ったグループですから。こんなに素敵なグループの名前を、汚したくないって気持ちが強かったです。ほかのグループにないもので勝負したいと思ったし、魅力的なパフォーマンスを多くの人に見てもらいたいと思っていました」

──お兄さんたち(サンウ、ナロ、ルイ、ソル)が入隊している間、テフンさんと2人で活動していた期間のことはどうですか?

「あの時は、ソルさんという大きな存在がいなくなって、2人ですべてやっていかなきゃいけないことに苦労しました。その時は、リーダーという決まりはなかったですが、僕はテフンより年が6個上なので“自分からやって(テフンに見本を)見せよう”という気持ちが強かったです。普段はそんなことを考えるタイプじゃないんですけどね(笑)。でも、年上だから」

──2人がCODE-Vというグループを守った2年間があったからこその今ですよね。本当にかけがえのない時間だったと思います。

「僕とテフンで初めてCODE-Vを知る人に、“こんなに素敵なグループなんだ”って思ってほしかったんです。きっとそれはテフンも同じ気持ちだったと思います」