2人は同県おいらせ町の新興住宅地に住むご近所同士。昨年まで三沢市内の同じアパートに住んでいたが、そこを火事で焼け出され、現住所に引っ越してきた。
以前から2人を知る近所の住民はこう話す。
「同じアパートに住んでいたといっても以前はそれほど親しそうには思えませんでした。ここに引っ越してから急激に接近したようです」
近所では2人の密な関係がたびたび目撃されていた。
「仲がいいという限度を超えています。四六時中べったりで、いつも夜遅くまで一緒にいたり、どこかへ出かけていったり。仲よさそうに雪かきをしているところも見たことがあります」(同・住民)
と家族以上の“親密さ”もうかがえた。
暗闇を見つめ霊を凝視する修行
ただし、これまで2人の周囲から、異常行動をとっているといった通報はなく、霊能力の話も誰も知らなかった。
A子さんに対してもいつから“霊能力の英才教育”がなされていたのかは不明だが、昨年の夏、通っていた高校を戸惑わせる出来事があった。
県警捜査担当者の話。
「川口容疑者が一方的に、休学をさせると学校に連絡しました。理由は“修行をさせるため”。それでは正当性に欠けると判断した学校は“正しい理由がない限り無理”と、何度も面接を求めましたが、拒否され続けたそうです」
学校に行かせず、両容疑者はどんな修行をさせたのか。
「河原に行って石を積んだり墓地に行って暗闇を見つめ、霊を凝視したり、念力を高めたり。ほかにはデジカメに念じて心霊写真を撮るなど、さまざまなことをしていたようです」(県警捜査担当者)
A子さんも自ら周囲にSOSを求めることもなかった。
「保護当時は洗脳されていた可能性があり、強要ではなく、納得し、修行です、と言っていました。霊能力を身につけることを信じ切っていましたね」(県警捜査担当者)