自分の発掘体験が新たな歴史の一部に
体験内容は、駿府城の紹介ビデオを視聴&体験発掘&瓦の拓本体験、あわせて約1時間。体験発掘は、ヘルメットを装着し、「鋤簾(じょれん)」と呼ばれる鍬のような道具で丁寧にかき出した土を、バスケット形状の選別用農具「箕(み)」に入れていく。運がよければ、土の中から瓦などを発見できるという具合だ。
埼玉県から子どもと一緒に参加したというお父さんは、「子どもも私も歴史が好きだったので応募しました。歴史の一部に自分が参加していると思うとロマンを感じます」
と貴重な体験に大満足の様子。家族連れだけでなく、歴女と思わしき若い女性も数多く参加。思い思いに土をかき分け、「想像以上に発掘調査って大変なんだね。でも、夢中になっちゃうね!」なんて、参加者同士でいつしか声をかけあう姿は、歴史を発掘している者同士だからこそ味わえる連帯感かも!
「県外からの問い合わせも多いので、多くの方に駿府城の魅力を発信する機会にしたい。できるだけたくさんの方に体験してほしいのですが、発掘できる面積に限りがあるため、毎年行えるわけではありません。今年は10月まで行っていますので、ぜひ参加して発掘の面白さを体験してみてください」
静岡市は、天守台復元を視野に入れて、発掘調査を行っているという。
自分の体験したことが、文字どおり再建の礎として刻まれることは誇らしくもあるはず。将来、駿府城の天守台が復元されたときに、「自分も関わったんだなぁ」なんて思えるとワクワクしません?
徳川家康の居城発掘に自分も参加した。そんなタイムトラベルができる機会をお見逃しなく♪