『恐竜博』といえば「夏休みに親子でわいわい」のイメージだけど、週刊女性は大人の楽しみ方を提案したい!
最後の時を一緒に迎えたり、母性あふれる子育てしたり、これまで知られてこなかった恐竜の“人間的”な素顔を見てきた――。
実は恐竜はロマンチストだった!?
「うちのダンナもこれくらい子育てに積極的だったら! まさか恐竜のほうが子育てに積極的だったなんて情けない(笑)。子どもだけじゃなく、ダンナも自由研究の題材にしてほしいくらい」
と、苦笑いを浮かべるのは30代のママさん。別にファミレスで、パパの愚痴をこぼしているわけじゃない。ここ東京・上野の国立科学博物館では現在、『恐竜博2019』が開催中とあって、多くの家族連れでにぎわっている。
いつもなら「恐竜カッコよかった!」「ものすごい迫力で驚いた」なんて、夏休み中の子どもたちの感想が次から次に聞こえてくる恐竜博。
でも今回は、子どもの付き添いのママも思わずうなってしまう、恐竜の意外なヒミツが明かされているのだ。
その最たる例が、冒頭のママさんの感想。“超コワモテ”イメージが強い恐竜だけど、中にはなんと育児をしていたとされる“イクメン恐竜”がいたというからビックリ!
「恐竜博2019では、子どもの恐竜や抱卵など、恐竜の子育てといった部分にも焦点を当てているため、女性が見ても楽しめます」
そう太鼓判を押すのは、監修を務める同館標本資料センターの真鍋真さん。例えば、オヴィラプトル類と呼ばれる恐竜は、オスが巣の上に座って卵を守り、自分の体温で成長を促進していた可能性が高いという。
現生生物ではペンギンのオスも同様の行為をするのだけれども、見た目がキュートなペンギンならともかく凶暴そうな恐竜、しかもオスが子育てに参加していたなんてギャップ萌え。
“不良なのに席を譲る親切な人”みたいでズルい……。
「恐竜は、爬虫類のように卵をたくさん産んで、子どもの世話はしないと考えられていたのですが、鳥類のルーツとなるような恐竜に関しては、翼を使って抱卵していました。
現代の鳥類の行動の多くは、恐竜から引き継いでいたことが次々と明らかになっています」(真鍋さん、以下同)
恐竜のイメージを覆すような驚きの発見は、これだけではない。