「この番組のレギュラーは、さんまさんだけなのに、(僕が)ずーっと出てるのもどうなのかな、と……」
12月5日にオンエアされた人気番組『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)で突然、番組から卒業したい、と申し出たのはお笑い芸人・土田晃之だ。今田耕司、ネプチューン・堀内健、陣内智則といったベテラン勢からEXIT、ぺこぱ、ミルクボーイら“第7世代”の若手まで、人気芸人たちが毎週入れ替わり立ち替わり出演するこの番組で、番組開始から5年8か月もの間、唯一レギュラー出演を続けていた。
「番組MCの明石家さんまさんが、土田さんのお笑いの腕をすごく買っているんです」(制作会社関係者)
土田の口から自主降板が発表されると、さんまは「これからも出ててくれ」と嘆いたが、どうやらその裏ではひと悶着あったらしい。
「表向きは土田さんから“辞めたい”という話があって……ということになっていますが、本当は番組サイドから肩を叩かれたんですよ」(前出・制作会社関係者)
「笑わない芸風」がアダに
放送1回目から毎週休まず出続けた功労者をクビに? 何か理由があったのか。
「視聴者からの土田さんの評判がすこぶる悪かったんです。あまりにも“笑わなすぎる”って。“やる気ない置物”“ひとりだけ浮いてる”なんて毎回のように指摘されていて。収録中に1度もリアクションをとらないことも普通にあって、正直、スタッフも苦労していたんです」(前出・制作会社関係者)
もともと、ほかの芸人たちとは一線を画す冷ややかな……冷静なコメントで笑いをとるのが、土田のお笑いスタイルだったはず。だが、
「いくらそういう芸風だといっても、最近は度が過ぎていて。みんなで収録を盛り上げている中、ひとりふてくされた顔でソッポを向いているのは“さすがにどうなのか?”という声が局内でも出ていたんです」(フジテレビ関係者)
新型コロナの影響で、局全体の広告収入が激減したことも影響したという。
「制作費削減の締めつけが厳しくて。『向上委員会』は、さんまさんはじめ出演者のギャラにかなり金がかかっているんです。コストカットをせざるをえない中で“誰を切るか”という話になったときに土田さんの名前が挙がった、と。理解者のさんまさんもしぶしぶ受け入れたそうです」(前出・フジテレビ関係者)
土田の所属事務所に降板の真相について尋ねた。
「降板理由は、土田本人が語った言葉以上でも以下でもないんです。何かあったとか、ギャラで揉めたとか全然ありません」
では、なぜ改編期でも満6周年でもない中途半端なタイミングでの卒業だったのか?
「……それは、フジテレビさんに聞いてください」
あれ!? “自ら降板”だったんじゃ─。