「少しずつ仕事が減ってきて。(中略)私みたいなのは、もう求められてないんじゃないかな……」
マツコ・デラックスがMCを務める深夜の人気番組『マツコ会議』にリモート出演し、自身の現状を涙ながらに語ったのはタレントの鈴木奈々(32)。大粒の涙をこぼしながら悩める胸の内を告白する鈴木の姿に、話を聞いていたマツコがもらい泣きするひと幕も。放送終了後には《マツコが泣いた》とニュースになったほどの反響だった。
“おバカタレント”が消えつつある理由
鈴木といえば、ほんの少し前までいわゆる“おバカタレント”の売れっ子の筆頭としてバラエティー番組でよく見かけた顔だが、言われてみればたしかに、最近はあまり見かけなくなったような……。
「まぁ正直、あれは奈々さん十八番の“泣き芸”ではあるんですがね(苦笑)。中継が終わった後は“お疲れさまでした~!”って、ケロッとしていましたから。でも彼女が肌で感じているように、鈴木さんたち世代の“おバカ”……例えば、りゅうちぇるさんとか菊地亜美さんといったタレントさんの露出は、目に見えて減っていますよね」(テレビ局関係者)
りゅうちぇるは明石家さんまに認められて大ブレイクしたものの、妻の“ぺこ”ことオクヒラテツコとともにSNSやブランドプロデュースなどを主戦場にし、いつの間にかテレビからはフェードアウト。菊地に至っては昨年子どもを出産したこともあってか、ほぼ開店休業状態だ。
「芸能界はイス取りゲーム。鈴木さんたち“おバカ”の仕事が減ったのは、ここ最近そのイスに座るようになったフワちゃん、そしてみちょぱさん、藤田ニコルさんたち“ギャルモデル”の影響じゃないですか? 芸人のフワちゃんはもちろん、ギャルモデルも“おバカ”と同じようにロケで身体を張れますし、トークをさせても、視聴者が共感しそうな意見を、自分の言葉でズバッと言えますからね」(スポーツ紙記者)
週刊女性でもおなじみのテレビウォッチャー・神無月ららさんも、こう解説する。
「鈴木さんたちは、そもそもトークスキルが求められていたわけではありませんから。恥じらいを取っ払って、視聴者の前で身を削って爪痕を残すことを求められてきたのが“おバカ”のみなさん。彼らにとって大事なのは若さです。若いってそれだけで許されますから。ただ若さは失われていくもの。“おバカ”の苦境はある意味、テレビ的には想定内なのかもしれません」
ところが、バラエティー番組を手がける制作会社の関係者によると、“おバカ”への大逆風の発生源は、フワちゃんやみちょぱではないという。じゃあ一体どこから!?