目次
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ー もう一度見たい月9ドラマは? ー 第1位『やまとなでしこ』('00年)
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ー 第2位『ロングバケーション』('96年) ー 第3位『東京ラブストーリー』('91年)
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ー 第4位『101回目のプロポーズ』('91年) ー 第5位『ひとつ屋根の下』('93年) ー 第6位『あすなろ白書』('93年)
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ー 『妹よ』『愛しあってるかい!』も月9代表作

 “トレンディードラマ”と呼ばれ視聴率20%超えは当たり前。人気の枠として注目が集まる月9枠でヒット作が続出した、2000年までの作品をアンケート調査。思い出が蘇るドラマ話を、さあ始めよう!

もう一度見たい月9ドラマは?

「学生時代、いつも火曜日の朝は友達と“月9”の内容を話題にしていました。あんな恋愛したい、主人公のようなステキな人に出会いたい……。懐かしいです」(神奈川県53歳 会社員)

 フジテレビ、月曜日の21時からのドラマ枠、通称“月9”─。現在も続くこのドラマ枠が確立したのは、'87年4月に放送が始まった『アナウンサーぷっつん物語』だった。冒頭のコメントのように、視聴者に数多くの話題を提供してきた。

 そこで今回、今年で35周年となる月9の、黄金期ともいわれる'00年までの57作品を対象にアンケートを実施。もう1度見たい月9ドラマは?と、40代以上の女性1000人に聞いた。ベスト15に輝いたドラマについて、さまざまなメディアでドラマ関連の執筆をしている田幸和歌子さんと振り返っていこう。あなたの思い出のドラマ、ランクインしてますか?

◆   ◆   ◆

「ベスト5に入った作品はすべて順当ですね。それぞれの登場人物や、名場面、名ゼリフが今も鮮やかに浮かんできます」(田幸さん)

 この言葉のとおり、ベスト5は放送当時、話題になった作品ばかり。

第1位『やまとなでしこ』('00年)

 1位に輝いた『やまとなでしこ』('00年)は、主人公・神野桜子を演じた、松嶋菜々子の代表作といえるものだ。

松嶋菜々子と堤真一、『やまとなでしこ』の制作発表会見('00年)
松嶋菜々子と堤真一、『やまとなでしこ』の制作発表会見('00年)

「桜子のファッションに目が釘付けでした。ブランドものを取っ替え引っ替え着ているのが羨ましかった」(東京都44歳 専業主婦)

「松嶋菜々子の名演技の数々。本当は貧乏なのに、必死にいい服やカバンなどを身につけている姿と、その裏では質素な生活をしている姿が愛らしかった」(沖縄県51歳 公務員)

 このように桜子のファッションに魅せられた視聴者は多い。

「今見ても桜子はすごく魅力的な女性です。あのドS感のある可愛さは最強(笑)。貧乏ゆえに“お金持ちが好き”と公言しているのも、視聴者の共感を得た部分なのでしょう。あと、彼女の相手、中原欧介を演じた堤真一さんがワンコみたいに可愛くて。ふたりの組み合わせがベストでしたね」(田幸さん)

 堤が演じた欧介については、こんなアンケートコメントも。

「とにかく堤真一さんが可愛くて、何度見ても笑ってしまう」(京都府63歳 専業主婦)

「ラストの、欧介がアメリカに行って勉強している横で本を読む桜子の姿にキュンとしました」(大阪府54歳 専業主婦)

 普段はクールな桜子が、欧介の前で見せる“素”とのギャップがよかった、という声も多かった。