テレビやネットのスポーツニュースを見れば、まず目に飛び込んでくるのが「ダルビッシュ有」だ。
3月9日の『WBC(ワールドベースボールクラシック)』開幕に向けて、宮崎県内で実施されている野球日本代表チーム『侍ジャパン』の強化合宿。ニュースや情報番組のスポーツコーナー、ネット媒体のスポーツ記事では連日にわたって“トップ”扱いで報じられるほどの注目ぶりだ。
中でも一挙手一投足にカメラが向けられているのが、メジャーリーガーとして唯一、合宿初日からチームに合流した『サンティアゴ・パドレス』のダルビッシュ有投手(以下、敬称略)。
「ヤクルトの村上宗隆やロッテの佐々木朗希、オリックスの山本由伸、巨人の岡本和真ら人気と実力を兼ね備えた選手が集結した“ドリームチーム”ですが、やはり全ての面で頭ひとつ抜けているのがダルビッシュですよ。
見学に来る多くのファンが彼のサイン目当てで、大行列を成しては押すな押すなの大騒ぎ。選手の安全面を確保するために急きょ、簡易なものから丈夫な金属製の柵に取り替えたほど」(スポーツ紙・野球担当記者)
そんな本戦でもエースとしての活躍が期待される、日米通算188勝の右腕を追うのはメディアやファンだけではない。彼が行く先には常にチームメイト、特に若手投手たちがついて回っているようだ。
投手兼任コーチ、ダルビッシュ爆誕
「ダルビッシュに指導やアドバイスを求める選手が殺到しているんです」とは、現場取材を重ねるスポーツ専門サイトの野球ライター。
16日に行われた強化合宿前の初練習の模様も含めて、以降に配信されたネットニュースの見出しに多く使われたのが、
【“ダル塾”開講 G戦士らに直接指導】(2月17日、デイリースポーツ)
【ダル塾第2弾! ダルビッシュ有が佐々木朗希を熱血指導】(2月17日、スポーツ報知)
【宮城大弥、休日返上で練習 ダルビッシュから個別指導受け】(2月20日、サンケイスポーツ)
【大勢 ダルスラに手応え レジェンドからの直接指導はこれ以上ない幸運】(2月20日、スポーツ報知)
【“ダル塾”投手の次は捕手も指導 ブルペンで甲斐に構え方・サインの出し方まで手取り足取り】(2月21日、ABEMA TIMES)
【侍・湯浅 食事会でダルに密着 同テーブル「貴重な時間」】(2月22日、デイリースポーツ)
掻い摘んだだけでも多くの選手が技術面やメンタル面の指導を受け、そして練習外においてもダルビッシュを学ぼうとする姿勢が伝わってくる。この“ダル塾”への入門希望者殺到に、ネット上の野球ファンからも《投手兼任コーチ、ダルビッシュ爆誕》《事実上のコーチ兼任》と、投手陣のレベルアップに期待する声も。