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就活生向けの就職情報サイトといえば、長らく「リクナビ」「マイナビ」が2強であった。コロナ禍で落ち込んでいた経済もようやく上向きの兆しを見せ、多くの企業で新卒採用ムードが高まりつつある。
そんな中、人材サービス大手のリクルートが運営する就活サイト「リクナビ」が開催したオンライン就活セミナー内において、“サクラ行為”が常態的に行われていたと発覚、物議を醸しているのだ。
《学生向けオンラインセミナーの質疑応答のコーナーにおいて、弊社社員の一部が参加学生を装い、質問を投げかけていたことや、学生の皆さまに対して不適切な発言を行っていたことが分かりました》
リクルートが6月5日「リクナビ2024」に掲載した謝罪文の一節である。
リクルート社内報の内容は報道と同じレベル
コロナ禍において就活セミナーのオンラインでの開催が余儀なくされる中、
《質問しづらい雰囲気になりがちであったことに対し、質問しやすい雰囲気作りのきっかけとして》
リクルート社員が学生を装って質問するという“サクラ行為”が、2021年4月以降だけで少なくとも20件以上行われていたといわれている。
「リクルートの社内でも、報道が出てすぐに、当該ニュースが社内報で周知されたといいます。ただ、詳細などはなく、報道されたものと同じレベルだったそう」(リクルート関係者)
今回の問題が発覚したきっかけは、同社の社内チャット画面が流出していることから見ても、“内部告発”である。