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マイナンバーカードを使ったコンビニでの公的証明書を交付するサービスで、別人の証明書が発行される問題が、今年3月以降に各地で相次いで発生した。
マイナンバーカードと健康保険証を一体化をする作業では、同姓同名など他の人との情報とひも付けてしまうケースが判明。公金受け取り口座とのひも付けにおいても、本人ではなく親など別な人物の口座が登録される事案が約13万件見つかった。
トラブル多発の理由
トラブル多発のマイナンバーカード。セキュリティー面などで不安を抱く人も多いのでは?
「コンビニで別の人の証明書が発行されたのは、『富士通Japan』が作ったプログラムのバグが主な原因です。問題が発生したのは、富士通のこのシステムを使った自治体ばかりなんです」
そう教えてくれたのは、セキュリティー事情に詳しいITジャーナリストの三上洋さん。誤登録などのトラブルが起こった背景について解説してもらった。
「健康保険証のひも付けミスは、7300件以上も発覚しています。これは自治体や健康保険組合が、限られた人数で膨大な数の入力作業を一気にしているのに、国がそのための予算や新たな人員をきちっと割り当てていないため。だから現場に無理が生じている。ヒューマンエラーは、人間ですから絶対になくならないんです。エラーが出ることを前提にして、早めに検知し直していく。そういう仕組みづくりが必要です」(三上さん、以下同)