目次
Page 1
ー マーシーズを復刻販売
Page 2
ー 罪を背負うという戒めも込めている
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ー リーダーの横でまた歌いたい

 サングラスとリーゼントと蝶ネクタイ。デフォルメされた田代まさしのイラストが施されたグッズ“マーシーズ”が令和になって田代自らの手で復刻され、話題を呼んでいる。5度の逮捕と3度の服役を経た田代が、これまでとこれからを語る―。

「外の世界は幸せです。なにものにも代えがたいですよ」

 率直な気持ちをこう明かすのは田代まさし。'80年に鈴木雅之らと音楽グループ『シャネルズ』('83年に『ラッツ&スター』に改名)でデビュー後、お笑いタレントとしても活躍するが違法薬物などで5度の逮捕と3度の服役を経験。

マーシーズを復刻販売

 昨年10月に出所してからは、時計などファッションアイテムを取り扱う『株式会社OMECO』の代表である風間友亮氏とタッグを組み、自身がプロデュースしていたオリジナルブランド『MARCY'S(マーシーズ)』のグッズの復刻販売を始めている。

昔、原宿で出店していたタレントショップ『マーシーズ』のメインターゲットは学生さんでしたから、お手頃な値段にするためコストを抑えていました。今回の復刻版はデザインそのままで、いい素材を使っているので長く愛用できるようになっています

 タレントショップとは、有名人のオリジナルグッズを扱う店舗。'80年代後半に原宿を中心に大ブームとなった。

「原宿には最初、松本伊代ちゃんがお店を出していて、僕は2番手だったと思います。そのあと、山田邦子さんや所ジョージさんも出店したんですよね。いちばん勢いがあったころは軽井沢、倉敷、名古屋にもマーシーズの支店を出していました。当時の売れ行きはすごかったけど、テレビなどの仕事が多忙で店舗の運営は管理会社に任せっきりでした。グッズの売り上げは自分の元に月80万円ほど入っていたと記憶しています

『マーシーズ』発の田代の顔をデフォルメしたイラストは、'80年代ポップカルチャーのアイコンとして現在も根強い人気を誇っている。復刻したシャツやバッジなど、マーシーグッズの売れ行きも好調のようだ。

今でも海賊版が出回っていて困っていますが、正規版ではタグに、洗濯方法の注意書きと一緒に“注射器マークに×”をつけるなど、僕の過去を絡めた小ネタを入れたり、コピー対策をしています(笑)。現在、商標申請しているので、受理されたら海賊版の流通を止めるように警告を出せるんですけどね。もういっそのこと、このマーシーのイラストにターバンや眼帯をつけて“海賊版マーシー”を出そうかなとも考えています!」