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ー 書道で受賞した経験も!杉野が『ばらかもん』にかける想い

 

 天下人の徳川家康を支えた重鎮“四天王”のひとり榊原康政は能筆家と伝えられている。その康政をNHK大河ドラマどうする家康』で演じている杉野遥亮(27)が、主演する連続ドラマ『ばらかもん』(フジテレビ系水曜夜10時~)で若き書道家に扮している。

書道で受賞した経験も!杉野が『ばらかもん』にかける想い

 主演ドラマの情報解禁の際に披露された、筆運びに疾走感と力強さのあるタイトル文字は杉野の直筆だ。

「書道は小学校の時に書初めをした程度ですが好きです。特に習ったことはないですが、書道大会で賞を取ったことがあります。

 今回、挑戦した大筆は、パフォーマンスに近くてスポーツみたいな感覚で新鮮でした。芸術でもある書道は表現するという意味で俳優と共通していると思います」

 杉野が演じる半田清舟は、書道界の家元の跡継ぎ。若くして才能を開花させたが、ある挫折をきっかけに長崎県の五島列島でひとり暮らしを始める。書道だけを支えに孤高に生きてきた都会育ちの清舟が、五島列島で出会ったばらかもん(元気者)の少女、なる(宮崎莉里沙)や島民たちと交流することで成長していくハートフルコメディー。

「清舟は今までの環境とはまったく違うところに身を置くことで自分自身を見つめ、人とふれあい、時にぶつかることで新たな自分を発見して、成長していく。頑固だけど素直で子どもっぽさもある魅力的な人物。書道にプライドを持って取り組む姿勢は共感できます」

 ゴールデンプライム帯の連ドラに初主演する意気込みを文字にすると“熱”という。

「見てくださる方の活力になり、エネルギーを与えられるような作品を作りたいという熱量です。

 忙しく生活し、情報に追われている人たちにとって人間が繊細に描かれている物語と五島列島のきれいな海や自然は“癒し”になると思うので、そういうドラマにしたいです」

 放送半年が過ぎ佳境に向かっている、大河ドラマとの掛け持ちは気が抜けない。

「大河の撮影は小牧長久手の戦いなどワンシーンワンシーンがヘビーで体力も使います。今回の主演ドラマも重責です。大変だけど自分の糧になると思っているので充実した毎日を過ごしています」

 写真撮影では座るポーズで自然とあぐらを組み、「康政の座り方になっちゃう」とポツリ。

「切り替えが下手で時間がかかる時があります。器用にできればいいけど、うまくできない。息抜きはスケジュールの合間に寝ることや、おいしい物を食べることです。

 高校時代にバスケットボールをやっていた時、夏は調子がよかったので夏男だと思います。太陽があるとうれしいし、元気になれる。今年はいい夏になりそうな予感がしています」

 予感を本物に──。

天気との闘いも運がよかった

 5月下旬に五島列島ロケでクランクインした。

「撮影は天気や運との勝負みたいなところもあったけど、すごくついていたと思うことが多かった気がします。雨が上がった後は、めちゃくちゃ空気が澄み、きれいな景色を撮影できたり、天候が悪くても清舟の感情にマッチしていると思うこともありました。

 五島では夜遅くまで撮影することがなかったので、寝る時間がたっぷりあってうれしかったです(笑)」

子ども扱いせず対等に

 清舟を「先生」と呼び慕う、なる役の宮崎とは共演シーンも多い。

「現場では自然体で、かわいい笑顔が見られるとうれしいです。子役の方でも、できるだけ対等に話すようにしています。ほかの共演者(島の若者を演じる綱啓永、豊嶋花、近藤華)を含めて若いチームで一緒に本読みをやったりします。そういうことで心の距離が近づき、ドラマでも描かれる絆ができていくと思っています」

ドラマ『ばらかもん』(フジテレビ系毎週水曜夜10時~)に主演
公式HP(https://www.fujitv.co.jp/barakamon/