総務省の調査によると、2022年度のふるさと納税額は過去最高に。税金が控除され、地方の名産品もゲットできるとあって、その注目度はアップする一方だ。
今がチャンスのふるさと納税
また、今年10月からはルールが変更となる。
もともと返礼品にかかる経費は寄付金の5割以下にしなければならないという決まりがあるが、今後は寄付金の受領証発行や送付にかかる費用も経費に含まれることとなった。
この変更により経費率が5割を超えた返礼品は、内容量の減少や寄付金額アップを余儀なくされる可能性大。
また、返礼品にできる“地場産品”の定義も変わる。例えば熟成肉の場合、これまでは比較的安価な海外産の肉でもその地元で熟成させれば、ルール上、地場産品とできたが、10月以降は“生産から熟成まで同じ都道府県が一貫して承ったもの”でないとNGに。
この変更によって受け付け停止となる“お得な海外産の熟成肉”が出てくることが考えられる。9月までならこれらのルール変更の影響を受けることなく、お得な肉を選べるはず。これが最後のチャンスかもしれないので見逃す手はない。
より良い品を選ぶコツは早めに旬なものを確認
「翌年の税金が控除となるのは12月31日申し込み分まで。例年、11月を過ぎたころから申し込みが増えます」と話すのは、ふるさと納税サイト『ふるさとチョイス』の“中の人”である奥野達弘さん。しかし、実はその時期の申し込みにはデメリットも。
「多くの人が利用する時期は、人気の返礼品が品切れしやすくなります。また寄付した後には、税控除を受けるための申請手続きをしなければならないため、スケジュールにゆとりを持つことが望ましいです」(奥野さん、以下同)
そこでおすすめなのが、ピーク前である「今」のうちに申し込みを済ませること。もうすぐ実りの季節である秋の到来。旬を迎えた季節限定品が今ならめじろ押しというメリットも!
「食べ物は本来の旬よりも早めに先行予約が始まり、予約だけで予定数量に達してしまうことがあるので早めがおすすめです。おせちも近年、先行予約開始時期が前倒しになる傾向にあり、ある程度早めの今なら多くの選択肢の中から好みのものを探せますよ」
各ポータルサイトには非常に多くの返礼の品が掲載されているが、それぞれ事業者や生産者のこだわりも紹介している。ぜひ、それらを読んで楽しみながら選んでほしいという奥野さん。今、申し込みが増えているのはどんな返礼品?
「コロナ禍の反動からか、旅行や体験型の返礼品への申し込みが伸びています。また物価高の影響でトイレットペーパーなどの日用必需品をふるさと納税でまかなおうとする流れも。
ただ、当然ですが物価高の影響は返礼品にも出ていて、原料費や包装資材費、輸送費の高騰で、1~2割程度、寄付額が上がった返礼品も。トイレットペーパーなども今後、寄付額が上がることが考えられます」
今、申し込めば物価高の影響も最小限にできるかも!? 奥野さんが今申し込みたい返礼品をピックアップ。さっそくチェック!