目次
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ー 貯まらないのは脳の疲れが原因
Page 2
ー その場の勢いで判断。ついで買いで浪費
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ー 思い込みを捨てれば出費が激減する ー ネット通販はスマホよりパソコンで
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ー ムダ買いが減るタイプ別節約行動 ー 橋本さんも実践「損をしない買い物」

「ついつい浪費してお金が貯まらないのは、脳の無意識のクセが原因かもしれません」

 そう語るのは行動経済学に詳しい橋本之克さんだ。

貯まらないのは脳の疲れが原因

「買い物には選択し、決断するという思考が必要となりますが、人間は感情や環境にも左右されるので合理的に判断するのは難しいんです。特に現代は、情報が多すぎて脳が疲労し、思考停止状態になりやすい。

 この“決断疲れ”によって脳内疲労がたまれば、冷静な決断をすることができなくなることが実験でもわかっています」(橋本さん、以下同)

 自制心や忍耐力は疲れると働きにくくなる。さらに、売り手側は消費者の財布の紐を緩めさせるため、さまざまなテクニックを駆使、その罠にかかりやすい。

「疲れた脳は本能的にラクな行動をしようとします。無意識に目についたものを買ってしまうのもそのひとつ。私たちが毎日目にするYouTubeの5秒広告や、リスティング(検索連動型)広告にもそういった思惑が盛り込まれています」

 浪費傾向は主に「深く考えない派」と「固定観念強め派」に分かれるという。今回はそれぞれにおすすめの節約術を紹介する。

「買い物で自分が陥りやすい行動パターンを知っておくことが節約の第一歩です」

貯まらない人の2大傾向

【固定観念強め派】
決めつから抜け出せず実は損してない?

固定観念強め派 イラスト/アサミナオ
固定観念強め派 イラスト/アサミナオ

 以前からの習慣や思い込みで固定観念がガチガチ。節約の方法はいろいろあっても特定のものに固執したり、客観的な情報を集めて判断できないと「安物買いの銭失い」になりやすい。「損をしたくない」という気持ちが人一倍強いが、「送料無料」「ポイント◯倍」「2個買うとお得」などの言葉に弱く、結果的に損をしていたり、無駄遣いになっているケースが多い。

【深く考えない派】
今が良ければいいから目についたものを買いがち

深く考えない派 イラスト/アサミナオ
深く考えない派 イラスト/アサミナオ

 目の前にあるものを衝動的に買ってしまう。先々のお金の計画を立てるのが苦手で、「今がよければ」という感覚の持ち主。そのときの自分の興味や流行に影響されやすい。お金の使い方について長期的なスパンで考えるのが苦手なので、安売りしているのを見ると後先考えず買ってしまったり、将来的に必要なお金のことを考えず、欲に負けて散財してしまう。