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「近年の円安などで、食品の物価は上昇続き。食費だけでなく教育費などさまざまな物の価格が上がり、“家計と向き合わざるを得ない”家庭が増えていると感じます」
財布の見直しが家計管理の第一歩に
そう話すのは、ファイナンシャルプランナーの山口京子さん。以前は、老後を見据えた退職直前での相談が多かったが、今は40代から50代前半くらいの相談が増加していると話す。
「しかも、ご相談いただくのは、ごく平均的な年収のご家庭ばかりです。10年くらい前は、普通に生活していけば、この先も大丈夫だと思っていた家庭でさえ、ここ数年で一気に“日々の生活が不安”に転じていると感じます」(山口さん、以下同)
これまで以上に家計管理が求められる時代だと指摘する山口さん。
「生活費のみならず、家賃、そして持ち家の人ですらその修繕費などがジワジワとアップしています。そして、この状況はまだ続きます。にもかかわらず過去20年で賃金が上がっていない現実は相当厳しい」
もちろん、投資等で資産を増やすという選択肢もあるが、まずは、お金の出入りを見直すことから始めるのが大事だとアドバイスする。
「いくら給料が上がっても、投資でプラスになっても、お金の出口が開きっぱなしでは、お金は貯まりません。
先取り貯金と出費の管理を2本柱で進めてこそ余裕のある家計になります。とにかく何かせねばと思うなら、家計救出の第一歩として、毎日使うお財布を見直しましょう!お金の出入り口であるお財布から消費行動の見直しを行ってみてください」
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