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ー いまだ解決の見えない『セクシー田中さん』問題
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ー 《風化を待ってるようにしか》

 5月14日、日本テレビのニュースサイト『日テレ NEWS』で、【ジュリー氏謝罪から1年】と題したネットニュースが3本配信された。その内容は、同局の情報番組『news every.』で放送された旧ジャニーズ事務所の性加害問題をまとめたもので、当時社長であった藤島ジュリー景子氏が謝罪会見を開いた2023年5月14日から1年が経ち、

1.被害者への補償の現状
2.会社の約束は果たされたか
3.男性の性被害、社会は変わったか

 という3点から特集が組まれていた。

いまだ解決の見えない『セクシー田中さん』問題

「ヤフーニュースのトピックスに入っていたので、多くの人がこの記事を読んだのでしょう。それだけに、反応はさまざまでした。旧ジャニーズ事務所を批判するものもあれば、そのタレントを起用し続けるテレビ局の姿勢を非難するものまで。記事への反響が大きかったのは嬉しいことでしょうが、日テレにとっては耳の痛い声も寄せられてしまったんです」(ワイドショースタッフ)

 日テレにとって耳の痛い話……それはほかならぬ『セクシー田中さん』の問題だ。

 2023年に放送されたドラマ『セクシー田中さん』にて、原作者で漫画家の芦原妃名子さんと日テレの間に“原作改変”を巡るトラブルが生じ、その後、2024年1月29日に芦原さんは急逝。日テレの対応に世間からは猛烈な批判が集まっていた。

「芦原さんが急逝した直後には、HP上で追悼・弁明コメントを掲載するだけという浅はかな対応が問題視されましたよね。さらに、4月期から漫画原作ドラマを新たに放送しようとしていたことが明るみになると、“何も反省していない”とさらに批判を浴び、制作中止を発表しました。

 2月23日にはようやく社内特別調査チームによる調査を開始しましたが、旧ジャニーズ問題の際には自社の報道番組などで散々“第三者委員会”による調査を求めていたにも関わらず、社内チームの設置に留まった日テレの対応は当然批判されました」(スポーツ紙記者)