働く人の心の健康を守るための『ストレスチェック制度』(改正労働安全衛生法)が昨年12月に法制化された。
一定の基準はあるものの、会社に勤めていれば、たいていの人はストレスチェックを受けられる。しかし、家事に育児に奔走する主婦だって、たくさんのストレスを抱えている。
生まれたときは天使のように可愛かった子どもたち。成長はうれしいけど、子どもとの接し方に不安を覚え、ストレスを感じることが多くなるようだ。
「反抗期を迎えて何を考えているかわからなくなった」(43歳・主婦)
「夜泣きが2歳を過ぎた今でも止まらない。仕事に差し障るものの、子どもにぶつけるわけにもいかず……」(31歳・主婦)
また、姑の“口撃”も嫁にとって宿敵。
「姑が寂しがり屋で、毎日電話で家族の安否を確認し、自分に起こった不運なエピソードを1時間も話し続ける」(30歳・主婦)
「アポなしで家に来ては、窓のサッシのホコリをぬぐい、冷蔵庫の中身をチェックしては文句をグチグチ言う。どうせ私が何をしても気に食わないくせに!」(29歳・パート)
たとえ自分ではさほど深刻にとらえていなくても、ストレスの要因に。
「ストレスを受けている状態が続けば、徐々に気持ちが落ち込み、うつ傾向になります。また、対人以外でも、妊娠・出産や更年期、ホルモンの変動もストレスの大きな要因になります。
怒りっぽくなるのもうつの一症状。わけもなくイライラするときこそ、自分の心と向き合ってみて」(精神科医で『ゆうメンタルクリニック』代表のゆうきゆう医師)
ゆうき医師特製『主婦のストレスチェック表』であなたの本当のストレス度をチェックしてみよう。
【主婦のストレスチェック表】
□ 化粧や散髪など、身だしなみを後回しにすることが多い
□ 休日は夫婦2人きりの時間が多くある
□ 夫は多忙で顔を合わせることは少ない
□ 最近、ささいなことでの夫婦ゲンカが増えた
□ 夫婦生活の頻度が少なくなっている
□ 最近、気分が沈んで涙もろくなってきた
□ 家事に対してやる気が全くわかない
□ 眠りが浅く、朝方は気分がすぐれないことが多い
ストレスが過度にかかると、イライラしやすくなったり、悲しい気持ちになったり、やる気や余裕が出なくなって、心が不健康になってしまうもの。4つ以上当てはまる場合は、気持ちがうつに傾きつつあるので、注意が必要。