まだまだある!「入眠儀式」

 メラトニン分泌促進のため部屋は暗くして。眠る前にスマホなどの液晶画面を見ると交感神経が刺激され、寝つきが悪くなりますから、思い切ってスマホは寝室には持ち込まないこと!

 さらに、寝室を快適に整えるのが、快眠の基本。しっかりと片づけ、夏はエアコンなども使って快適な温度や湿度をキープ。お互いのいびきや寝返りで睡眠の質が落ちるので、夫婦別のベッドが理想。難しければ、布団や枕は必ず別々に。

 寝間着は血流を悪くする締めつけのあるスウェットなどではなく、肌なじみのよいパジャマで寝るのが理想です。

 最後に、寝る前の気分で取り入れてもらいたい、藤本先生おすすめのアクションをご紹介!

■香りで身体をリラックス

 香りによってリラックスし、浅い眠りから深い眠りへの移行時間が短くなることは立証されている。自分が穏やかになる香りを見つけ活用しよう。しかし、人間は視覚がさえぎられると嗅覚が敏感になるので、部屋が明るいときにほのかに香る程度におさえて。

■心地よい眠りをもたらす「音楽」

 音楽にはイライラを鎮めたり、眠気を呼び寄せるリラックス効果がある。藤本先生が選ぶベストな1曲は、バッハが不眠症に悩む伯爵のために作ったといわれる『ゴールドべルク変奏曲』。ぜひお試しを!

■寝る前妄想で女に戻る

 寝る前のひとときは、若かりしころの甘い恋の思い出に浸ったり、好きなアイドルや俳優のことを考えると若返り効果抜群。“仮想恋愛”のひとときが、コラーゲンの生成に関わりがある女性ホルモン「エストロゲン」の分泌を促進。藤本先生のクリニックでこの方法を10人の女性が試したところ、全員が10日後に肌年齢が10歳若返ったという報告も!

■寝酒の日本酒1杯が美肌に導く

 最近、注目されている日本酒効果。日本酒に含まれる成分には美肌効果や、肌にできるシミやソバカスの原因となるメラニン色素を生成させないようブロックしてくれる効果も! さらに肌の保湿力を促す成分も含まれており、美肌づくりには絶好の飲みものなのだとか。ただし、深酒は逆効果。寝る前に1杯程度に。

<教えてくれたひと>
藤本幸弘先生…美容/アンチエイジングのレーザー治療を専門に行う東京・四谷「クリニックF」の院長。美肌のプロとして、女優やモデルからの信頼も厚い“美のカリスマ医師”。最新著書に『美しい人は枕を“3つ”持っている』(双葉社刊)。