「あの仏壇はひとりで運べるような重さじゃないですよ。しかも隣には、まるで捨てたかのように船越さんのお父さん、お母さん、妹さんの3つの位牌が逆さになって入れられた紙袋が置かれていたんです。
携帯の写真を見せながら私に話してくれましたが、とても悲しそうに話していたのを忘れません。彼女がさみしがり屋だからという気遣いと何か仕返しされるという怖さからなかなか離婚を決断できなかった。でも、これらの出来事で腹を決めたんです」
その後、船越から離婚の話し合いを何度も提案したが、実現しなかった。しかたなく、今年6月に家庭裁判所へ離婚調停の申し立てをしたのだ。
「彼は“もう(松居に)さんざん言われ続けているので、ゼロからマイナスになっているけど、しょうがない”って話してました。芸能人として人気を失ってもしかたがないって思っているんでしょう。それくらいの覚悟で離婚しようと決めているんです。でも、彼に非はないし、私は絶対に世間やファンの方々はわかってくれると思っています」
B氏は船越の固い決意をそう代弁する。
今後、ドロ沼の離婚裁判になったら、どれくらいの期間争うことになるのだろうか?
離婚裁判に詳しい『弁護士法人・響』の徳原聖雨弁護士に話を聞いた。
「離婚調停が不調に終われば家庭裁判所に申し立て、訴訟を起こすことになります。例えば、そこで離婚が認められても松居さんが納得できなかった場合、控訴して高等裁判所での裁判となります。
それでも同じような判決が出た場合に最高裁判所に申し立てできるかというと、そうでもなく、上告する条件が必要です。最高裁は憲法違反を含む案件など、限定的なケースを扱います。今回は最高裁が受け入れるまでの要件はないと思いますね。高等裁判所止まりでしょう。ですので、地裁で1年、高等裁判所で1年、合計2年。長いと3年くらいかかる可能性があります」
両者にとって安寧の日が来るのは先になりそうだ。