今まで言えなかった『ひよっこ』への思い、全部語っちゃいます!
■心で泣いていました!
世津子のマンションで、世津子と美代子が対峙(たいじ)する緊迫したシーン。
「美代子がみね子の肩を持って、“この子がどんな思いで働いてきたかわかりますか?”って世津子さんに問いかけるシーン、あのときの架純ちゃんの顔が4つか5つくらい幼く見えたんですよね。大人同士の女性のやりとりから一歩引いて、感情がない感じで。ちょこんと、おちょぼ口で座ってて。あれはすごいなって、あのときの彼女の表情は。僕はそれを見てバァーって涙が出そうになっちゃったんだけど、“ここで泣いたらいけない!”って思って。泣いたら、僕のほうが目立って芝居を台無しにしちゃう。あの表情をあの年齢でできる架純ちゃんっていうのは本当に素晴らしいなって思いました」
■愛情ポーズはこうしてできた!
みね子の頬を両手でギュッと包むあの仕草。
「完全オリジナルってわけではないんですけど、子どもたちの記憶に残る“お父さんこれよくやってたよね”っていう、お父さんらしい仕草をなにか入れたいねって監督とも話していて。でも、頭ポンポンだと普通だし、もっとインパクトの強いものということで、話し合って決めました」
■止まらぬ“ひよっこ”愛♪
「僕、伊藤沙莉さんの芝居がすごく好きなんですよ。録画した朝ドラを家で見てるとき、お米屋さんのさおりが出てくるとパッと止めて巻き戻して、止めて巻き戻してって何回も見てたら息子に“何見てんの”って言われて。“彼女の芝居が好きなんだよ”って言ったら“父さん、ほかのドラマのときもやってたよ”って(笑)。彼女が『ラストコップ』に出てたときも同じことやってたみたい(笑)。
あとキャラクター的に言うと、愛子さん(和久井映見)が好きですね! あの人がいるおかげで、岡田さんも描きやすかっただろうなって(笑)。ひと言でバンって解決してくれたりするのがいいですよね」
■エロ払拭できたかな!?
沢村といえば“エロ男爵”の異名をとっているがキャスト発表時には、“爽やかに演じて、世間のイメージを払拭(ふっしょく)したい”と話していた。手ごたえのほどは……?
「手ごたえ?(笑)払拭したいっていうのをそこまで本気で考えてはいなかったけど、世間の人が僕に抱いているイメージが役を邪魔するのは困るなって考えていて。だいぶ邪魔してるなって自覚はあります(笑)。でも、僕もそれを逆に利用して、例えばバラエティーでやることと、お芝居でやることを180度違うものにするなど、楽しみながらやらせてもらっています。なので払拭できたかどうかは……みなさんにお任せします!(笑)」