反省するどころか、藤島氏からは謝罪のひと言もなかった。A子さんは、この年11月に精神的苦痛を受けたとして訴訟を起こし、現在も福岡地方裁判所で係争中だ。
「藤島さんは裁判で結婚を申し込んだ事実すら否認しているそうです。A子は“できれば、これまでのことをすべてなかったことにして過去に戻りたい。彼と会わなかったら、もうちょっと普通の人生だったかな”と嘆いています」
A子さん本人に取材を申し込んでみたが、
「すいません。裁判が終わるまでは何もお答えできませんので……」
と、すぐに断られてしまった。
数日後、バイクで帰宅した藤島氏にも直撃取材を試みた。
直撃取材にはおきまりの「講談社のほうに…‥」
─福岡地裁で裁判を?
「……講談社のほうを通じてお願いします」
以前、彼の子どもについて直撃取材したときと同様に、正面から答えようとしない。
─15年間お付き合いされた女性と、ひどい別れ方をしたと聞きましたが……。
「それも講談社を通じてコメントを取ってください」
そう言って自宅に入ろうとすると、こちらの存在に気づいていたのか妻の御伽がスウェット姿でドアから顔を出してすぐに引っ込めた。
─裁判をしているということは事実ですよね。裁判所のほうで確認しました。
「よろしくお願いします」
藤島氏は振り返らずにドアの中に消えた。
改めて彼が『トップウGP』を連載している講談社『月刊アフタヌーン』編集部に事実関係を問い合わせてみると、
「何もお答えすることはありません」
という回答だった。
「A子は長年、結婚すると言われていたのに騙され続けていたわけです。別れてから、以前ふたりでよく行っていたお店にも、気まずくて行けなくなったと話していました」(前出・友人)
藤島氏の得意とするラブコメでは、必ずハッピーエンドになる。しかし、彼の現実の恋愛は、泥沼のような結末となってしまった。