「この事件はひどいよ。コンビニの店員が機転をきかせて通報してくれたことで、警察も認知ができた」
兵庫県警伊丹署の捜査担当者もあきれるほど、むごい女児虐待事件が発生した。
通報者のコンビニ店員は、
「1月11日19時ごろでした。揚げ物のケースを、じっと眺めていました。持っているのは11円とTポイントカードだけ。泣くような様子はなかったのですが、おかしい。抱きかかえて話を聞いているときにズボンの裾を少しめくってみたら、全面的に紫色になっていて、警察に通報しました」と振り返る。
駆けつけた救急隊は、女児(5)の顔面に打撲、左頬に擦過傷、腹部や左足のすねにも擦過傷があることを確認。警察はすぐさま虐待を疑った。
包丁で脅す祖母
「女の子に“家まで案内できる?”と聞き、一緒に行ったら、自宅は真っ暗で誰もいない。家の中で電話番号がわかったので、お母さんに電話したところ、“ちょっと調子が悪いので娘を置いて薬を買いに出ている間に、娘が外に出たのだと思います”と言っていました」(前出・捜査担当者)
ところが、この言い訳が真っ赤なウソ。家族は、女児ひとりを放置して、同居する母親の弟が営む飲食店のプレオープンで、家族団らんの飲食を楽しんでいたのである。