「時代に合わない」「マンネリ」
否定派の意見から見えてきた評価

 肯定的な意見もあれば、否定的な意見もあります。番組終了に寄せて、ネガティブな意見もけっこう寄せられました。

【30代の否定的なご意見】

「やっと終わるんやーといった感じ」(38歳・大阪府)

「いくらお金がある芸能人でも無理やりお金を使わせる企画はよくないと思った」(32歳・神奈川県)

「長く続いていたので、それなりに人気はあったのでしょうが、嫌いでした」(38歳・埼玉県)

「昔は仮面ノリダーなど、当時面白いと感じるコーナーはいくつかあった。 時が経つにつれ、イジメを助長するような企画ばかりになり、全く笑えなくなった。時間の無駄。 終わって正解だと思う!」(34歳・宮城県)

【40代の否定的なご意見】

「番組開始から何年間は笑えたが、内容も変わりつまらなくなったので見る事はなくなった。終了が決まったのを知った時はやっと終了するんだと感じた」(44歳・岐阜県)

「番組よりも、とんねるずが終わっている気がする。つぶしもきかなそうだし」(47歳・東京都)

「特にないですが、もともととんねるずが好きではないことと、番組自体下品で面白くないと思っていたので、終了して良かったと思っています」(40歳・大阪府)

「だんだんネタ切れになっていたのかと思う」(44歳・東京都)

とんねるずはあまり好きでないので、見ていなかった。 番組があるのは知っていたが、まだ続いているのは知らなかったので、よく続いていたなあという印象しかない」(48歳・兵庫県)

「LGBT(性的マイノリティー)の方を揶揄するような内容が原因で番組終了になったと聞いています。もし事実なら、10〜20年前は許されても、現在では世間では通用しない事もあるのだと、番組制作者も学ぶべきだと思いました」(42歳・東京都)

「モジモジ君とかすごい好きだったのに、今は石橋のやり方が汚く思えて仕方ない」(42歳・宮城県)

「昭和のころのノリで出演者とスタッフが内輪だけで盛り上がっていたり、無理やり買いたくもない高価なものを買ったり、昔は笑えたものも今では笑えなくなっていた」(46歳・大分県)

 30代より“中心世代”と考えられる40代のほうが、否定的な意見が多かったのはちょっと意外かも? いずれも「やりすぎ」という声がその理由として多かった印象です。

 リバイバル企画で物議を醸した「保毛尾田保毛男」はもちろんのこと、「○○を買う」といったコーナーも、時代の空気が許さなくなってきているのかもしれませんね。裏を返せば、そんな時流が番組を存続できなくさせた理由——なんて見方もできそうです。

 またとんねるずといえば悪ノリにも近い内輪ネタが特徴ですが、先述の好意的な意見と比べてみると、やっぱり否定的な意見がチラホラ。一時代を築いた強烈なインパクトがあるアプローチですが、どんな手法も見慣れてしまうことで、食傷気味になるのかもしれませんね。

 いよいよ最終回を控える『おかげでした』ですが、惜しむ声のほうが圧倒的に多かったことも付け加えておきます。フジテレビ系列でスタートする新番組『石橋貴明のたいむとんねる』も、それだけ愛される番組になるといいですね!

<文 / 雛菊あんじ>