ただ、女性は男性ほど孤独死が多くない。その理由は、コミュニケーション能力の高さにあると考えられる。
「女性は買い物でも旅行でもみんなで行く。男性はひとりで行動することが多い。男性のほうが強がる傾向があるし、自分の死というものに鈍感です。
男性は自分には死は来ない、考えたくないなどと思っています。夢を追う、ロマンを追う。現実は見たくないと考えているんですよ」
孤独死しやすい男性には共通点があり、3つの条件が当てはまるという。
「キーワードは“男・60代・酒”です。60代になっても深酒をしていれば、身体にいいわけがない。次にタバコですね。
酒を飲んでタバコを吸っていれば心筋梗塞になります。そもそも男性は女性に比べて生まれつき7年寿命が短い。そのうえに酒を飲んだりして無茶を重ねてしまう。男性のほうが短命なんだから、温かい目で見守ってあげてほしいですね。男というのは悲しい生き物なんです」
大野さんも酒とタバコが好きだった。孤独死を減らすためには周囲が注意深く見守ることが大切なのだろう。