江頭2:50や阿曽山大噴火など個性的かつ強烈なキャラクターを世に送り出している大川興業。そこには、媚びることなくやりたいことをとにかく貪欲にやるという精神が存在する。事務所の代表者でもあり、「笑いに聖域なし」と断言する大川興業総裁こと大川豊氏に話を伺ったーー。
ーー大川興業と言えば、個性的かつ強烈なキャラクターの芸人さんが在籍していることが印象的ですが、実際どうのように育成をしているのでしょうか?
総裁(以下、略)「とにかく褒めて育てる。何でもいいからやってみろと彼らには、言っています。常に、来るもの拒まずの精神ですよ。
芸人は人を喜ばせる仕事なので、大きな声で挨拶が出来ること。これさえできれば、まずはいいんですよ。江頭だって初めて会った時、挨拶がきちんとできる好青年だからこそ採用したんですから(笑)」
ーーテレビで見る江頭さんのイメージが強いだけに、意外ですね。ちなみに大川興業には、今どのくらいの芸人さんがいるんでしょうか?
「10人ですね。意外に少ないでしょ。少数精鋭過激集団です(笑)。でも、うちのライブには、ほかの事務所の芸人さんにも出てもらっています。
ちなみに、お客さんが気軽に見られるように『100円すっとこ』っていう舞台をやっているのですが、オーディションさえ通れば誰でも出演できるようにしています。
それが下ネタでも過激なネタでも、面白ければ拒みませんよ。だから、うちのライブにはとんでもないヤツらばかり来ちゃうんですけどね」
ーー具体的にはどんな方がきていますか?
「例えば、宇宙人を呼べるヤツが来ましたね。俺が“申し訳ないけど見えない”って言ったら、“小さいから見えないんですよ。あちらにいますから、手を振ってください”と返してきた。
それで手を振ったら、“あっ、こちらを見て笑っています。宇宙人を笑わせた人は総裁が初めてですよ、やっぱりすごいですね総裁は”なんて褒められて、参っちゃいましたよ。
だから、次は宇宙人とコンビ組んでまた来てくださいって言いましたけど。さすがに、お笑いをやりたいという気持ちがないといくらうちでもライブの出演は難しい(笑)」