デパート激戦区で知られる東京・新宿。この地で、1990年代後半からシニアの圧倒的支持を集めてきたのが『京王百貨店新宿店』だ。シニアの好みに合わせた婦人服や婦人靴を豊富に展開。

 買い物に疲れたら休憩できるよう各フロアにイスを設置し、売り場の文字を見やすく表示。スタッフもキャリアのあるベテランが多く、ストレスなく買い物できる百貨店として長年、好評を博してきた。

 そんなシニア向けサービスは、ますます充実。スキンケアのカウンセリング体験や、さまざまな相談に専門家が対応する8階の『くらしサプリ』など、親しみやすい店舗づくりに力を注ぐ。

8階『くらしサプリ』では、「よろず相談室」や体験会、各種セミナーなどを日替わりで開催している
8階『くらしサプリ』では、「よろず相談室」や体験会、各種セミナーなどを日替わりで開催している

 トレンドを押さえつつ体形の悩みに対応する独自ブランド『ミ・デゥー』は、ほかの百貨店にも出店するほどの人気ぶりだ。

「新規顧客獲得策としては、’16 年に、6階にあったロレックスを1階の正面入り口横に移設オープン。面積を大幅拡大し、アフターサービス、専用カウンターを併設するブティックとして、関東広域からも時計の購入やメンテナンスなどでご来店していただけるようになりました

 と、話してくれたのは、経営企画室・広報担当の竹田麻耶さん。加えて、若い世代の顧客獲得に向けた新たな動きもある。