夫が妹と肉体関係に
夫婦で万引きをして捕まり、1人50万円の罰金を納めたこともあったという。
「でもね、今度の事件は金銭的なことが原因じゃないとオレは思うのよ。実は事件の4~5か月前に、拳士郎がうちの次女、つまり仁美の実の妹と肉体関係を持ってさ。次女は軽度の知的障害者でね。見た目や話したぐらいではわからないけど、字を書かせたらわかるんだ。書けないから。
2人が同時に淋病になったので、仁美が不審に思って2人に問いただしたところ、2人とも白状したって。継続的なものではなくて1回きりだと。それも拳士郎が1人でいたところへ次女が遊びに来たときに誘ったみたいで。
もともとアイツは浮気者なのよ。結婚してからも。それを仁美はずっとオレに隠していたんだ。精神的に不安定なのでおかしいと思って強引に口を割らせたら、ようやく話してくれたわけよ。そんな娘の気持ちもわかってあげてほしい。旦那が自分の妹に手を出したんだから」
父親は生活保護を受けながら暮らしている。体調が思わしくない状況を仁美容疑者は知っている。
「オレは離婚をすすめたんだけど、“自分だけで子どもを抱えては生きていけないから、私が我慢するしかないんだ”と言っていました。心の奥底ではアイツを許しちゃいないと思うよ。
オレがこんな具合だから父親にも助けを求められず、母親にも、友達にも、誰にも話せず、ひとりで悶々としていたんだろう。かわいそうに(涙)。きちんと子育てできる心境じゃなかったんだろうね。
拳士郎は子育てには無関心で、家ではスマホをいじっているかゲームをしているか。いちばんの原因をつくったのはやっぱり拳士郎だからね」
両親の逮捕後、長男と次男は施設に入ったようだ。
「弁護士の話では、仁美はいま“私が代わりに死んでいればよかった”などと言って、晴のことをずっと後悔しているようです。拘置所では身につけることを許されていませんが、晴が亡くなって骨になってから逮捕されるまでずっと、その骨をペンダントに入れて身につけていました。
裁判になったら父親として目いっぱいこういった真実をあらいざらい証言したいと思っています。それで、仁美の罪が軽減されるかわかりませんが、せめて拳士郎よりも軽くなるようにしたい」