市場規模は’21年度には1000億円に!?
シェアリングサービスは、海外では’12年ごろ、日本では’15年ごろから広がり始めたという。
「世界的に有名な、民泊先を紹介する『Airbnb(エアビーアンドビー)』や配車サービス『Uber(ウーバー)』が日本で注目され始めたのが’15年ごろ。政府が“1億総活躍社会”と謳い始めた時期でもあります。
シェアリングエコノミーは、個人の働き手や社会参加を生み出す動きにも大きく影響しています」
’15年度に398億円だったシェアリングエコノミーの国内市場規模は、今や636億円。東京五輪翌年の’21年度には1000億円に達すると矢野経済研究所は試算している。
シェアが支持され始めた背景について、節約アドバイザーの丸山晴美さんは、こう分析する。
「昔は物を所有するのが当たり前。たくさん持つことが富の象徴という時代もありました。ただ10年ぐらい前から、断捨離やミニマリストなどが流行し、“物を持たない”という選択肢が生まれました」
その結果、物を捨てて幸せになった人もいれば、捨てた後に後悔して再び購入したという失敗ケースも。
「すべては持つべき物、持たなくてもいい物、そして“期間限定で持てばいい物”に分類できます。赤ちゃん用品や入学式などで着るブラックフォーマルは、使う時期や回数が限られている代表例。それに大金を払うのはバカバカしいですよね」
そんなときに、シェアリングサービスを上手に取り入れることで、今よりずっとお得に暮らせるという。
「ネットやアプリで簡単に利用できるのも特徴です。“必要な物やサービスを見極める目”が問われる時代になったといえます」