◎自営業
自営業やフリーランスの場合、厚生年金に加入している会社員よりも、もらえる遺族年金が少ない。そのため必要保障額に1000万円ほどプラスして。

◎家を購入した
ローンを組む際に「団体信用生命保険」に加入しているはず。借りた本人が亡くなった場合、ローンの返済が免除されるので、死亡保障額を減らしてもいい。

 すでに保険に加入していて、その保障額が多すぎるという場合は、死亡保障額を「減額」する手続きをすれば、月々の保険料はダウンする。

「例えば、定期保険特約付終身保険に加入している場合は、定期保険特約部分を減額または解約しましょう。終身保険部分については、1993年4月より前に加入したものは、予定利率が高い“お宝保険”なので、とっておくことがおすすめ。

 保険会社からは別の保険に加入し直すようすすめられがちですが、惑わされないように」(長尾さん)

 お宝の終身保険でも保険料の負担がつらい場合は、横川さんからこんなアドバイスが。

「終身保険を、払済保険に変更するという方法があります。これは保険料の支払いをやめて、これまでの保険料の支払い実績に応じて保障を減額するものです。なお、特約は自動的に解約扱いとなります。

 払済保険に変更しても、契約時の予定利率で保険金支払いまで運用されるので、高い予定利率のメリットをそのまま受けることができます」

 死亡保障が足りない、これから加入したいという人は、「子どもの独立+数年」など期間を区切って、定期保険や収入保障保険を利用すること。割安な保険料で大きな保障が得られるのでおすすめ。

「特に収入保障保険は、子どもの成長とともに保障額が自動的に減っていくので、無駄がなく安上がりです」(長尾さん)