日本人の5人に1人がかかっているといわれる水虫の、意外な“感染ルート”が判明。梅雨の時期は悪化しやすいので、今すぐ水虫対策を始めましょう!
かゆくない水虫が実は多い!
ご自分の足をちょっと見てみてください。足の裏がカサカサしていたり、爪が白や黄褐色に変色していませんか? 実は水虫でかゆくなるのは20~30人に1人ともいわれていて、自分が水虫菌に感染したことに気がついていない人がけっこういるのです。そのため、知らぬ間に他人にうつしている場合も。
最先端の科学とユニークな実験で、日常の疑問を徹底的に調査するNHKの人気番組『ガッテン!』では、水虫の意外な感染ルートと、その予防ワザをご紹介しました。
水虫には主に4つのタイプがあり、前述の足裏がカサカサしたり、爪が変色するほか、足指の間の皮がむけたり、小さな水膨れができたりします。似た症状があれば、皮膚科専門医を受診してください。別の皮膚病の可能性もあるので自己判断は避けましょう。
家族が最大の感染源だった!
水虫は白癬菌(はくせんきん)という、かび(真菌)などの一種に感染する病気ですが、その最大の感染ルートは、実は一緒に暮らしている家族です。家族に水虫の人がいると、水虫菌がいる皮膚のかけらが部屋の床に落ちます。その上をほかの家族が歩き、水虫菌がその人の足の裏に付着するのです。
ただし、通常は水虫菌が足についてもほとんどが落ちてしまいます。落ちなかったとしても、感染力が弱いので24時間以内に石けんで洗い流せば心配ご無用。
ところが、水虫菌が好む環境だったり毎日、お風呂に入らなかったりすると、水虫菌が皮膚の角質層に入り込んでしまい、感染してしまうことがあるのです。
家族に水虫の人がいる場合は、家庭内感染を防ぐため、共用するバスマットなどを清潔に保ち、スリッパをはく、こまめに床掃除をするといった対策が有効です。
また、皮膚に水虫薬を塗るなら、お風呂上がりが最適。両足の裏の足指の間にまんべんなく塗り、最低1か月以上続けましょう。
梅雨から夏は靴のムレに注意
水虫菌は高温多湿を好むため、梅雨から夏にかけては要注意の季節です。とくに湿度が87・5%以上になると、水虫菌は角質層に入り込みやすくなります。
革靴などを長時間はくのはできれば避け、通気性のよい靴を選びましょう。サンダルやメッシュの靴下もおすすめです。
皮膚が傷つくと水虫菌が侵入しやすくなるので、洗うときに足の皮膚を強くこすりすぎるのは避け、靴ずれにも注意してください。
水虫にならない洗い方
足は意外と洗えていない人が多い部位。でも1日1回、指の間まで洗えば水虫菌は落ちます。
(1)指の間まで洗う
石けんで足全体をていねいに洗い、水虫菌に感染しやすい足指の間は指を差し込んで洗う。爪のまわりも洗って、泡を流す。
(2)水分を完全にふき取る
入浴後、バスマットで足裏だけふくのは×。タオルで足指の間までしっかりふき取る。水分が残っていると水虫菌の温床に。