“2020”コーチの多くは朝日生命所属
「“2020”のナショナルコーチの多くは朝日生命のコーチなんです。だから“2020”に入ると、朝日生命に引き込まれてしまう。そうなれば宮川選手も速見コーチと引き離されてしまう可能性は高い。
それを恐れて断っていたんじゃないかな。これでは塚原夫妻がNTCという素晴らしい施設を私物化しているとしか思えません。そもそもJOC強化費のお金の流れがまったく見えないところも不思議。協会は情報を開示していないから、どこで何に使っているのかわからないんです」(前出・体操関係者)
宮川選手の会見のあと、塚原光男副会長は「全部ウソ」と発言。千恵子本部長も、「悪いことはしていないし、宮川が勝手に言っている」と宮川選手の証言を全面否定した。
「選手の告発に対して高圧的な態度をとったことで、印象は最悪です。体操協会は30日に臨時の会議を開いて対応を協議。
具志堅幸司副会長は報道陣に対し、塚原副会長の発言について“非常に残念な言葉。言うべきではなかったと思う”と苦渋の表情をした。真相解明に向けて第三者委員会を設置することを明言しました」(前出・スポーツ紙記者)
塚原夫妻は翌31日になってトーンダウン。発表された声明文には《私たちの言動で宮川紗江選手の心を深く傷つけてしまったことを本当に申し訳なく思っています》と記されていた。
しかし、《決して宮川選手を脅すための発言はしていません》と、パワハラについては依然として認めていない。宮川選手とのやりとりを録音したということで、証拠として第三者委員会に提出するという。
体操界からは宮川選手を応援する声が上がっている。ロンドン五輪代表だった田中理恵は《いろんな形での助け方があります。私もさえのためにも、選手たちのためにも、協力します》とツイート。かつて千恵子本部長の指導を受けていたことのある鶴見虹子氏も、《元朝日生命で元日本代表として、全力で宮川さえちゃんを応援したいです。皆さんも応援してあげて下さい》とツイートした。