元気じゃない元きよし(笑)
「演出のいのうえひでのりさんが、演じる人の色でこのキャラクターの個性を塗り変えていて。“僕だからこういう役になったんだろうなぁ”というところがたくさんあります。
僕が見た『disc2』で原嘉孝さんの元きよしがああなったというのは“アイドルとしてはギリギリだ”って原さんは言ってました(笑)。
僕のバージョンは、言ってしまえば病弱な、元気じゃない元きよし(笑)。いままでにないパターンです(笑)」
『メタルマクベス』は音楽劇なので、当然、歌う。ミュージカル経験がない高杉さんにとっては挑戦だ。
「歌は今回、立ち稽古が始まる前から(劇団員で歌唱指導の)右近健一さんにレッスンをしていただいているんです。
歌による見せ場があって、そこが今回の挑戦だと思っていますので、頑張らなきゃ。もともとの脚本にあるカッコよさみたいなのも、歌から伝わるようにできたらいいですね」
密度の濃い稽古場で、何か新たな発見は?
「“演技をしていてこんなに汗かくんだ!”ってことです(笑)。1回だけで、メチャクチャ汗かくんですよ。みなさん熱量がすごい。
この1回にこれだけ込めるというのが稽古にも出ていて。本番になったらもっとだと思うんですよ。その熱がどこから、どんなふうに生まれて昇華されていくのかをこれから実感できると思うと楽しみです。ちょっとした恐怖もありますけど(笑)」