片岡鶴太郎

 片岡鶴太郎(63)が11月16日、次男・荻野綱久(32)の個展『Black&Flash』の内覧会にゲストとして参加。

 荻野は絵を描き始めたことで鶴太郎との関係が良好になったことを感慨深げに明かし、鶴太郎もやっと軌道に乗った息子の活躍に、ホッとひと息とばかりに目を細めていた。

個性的な3人の息子

「普段、鶴太郎は家族の話をあまり語りませんが、成人した3人の息子がいて、それぞれが鶴太郎に負けず劣らず、さまざまなジャンルで才能を発揮しているんです」(スポーツ紙記者)

 長男の貴匡さんは2001年12月にボクシングC級ライセンスを取得し、2005年から俳優として芸能活動をしていたという。

「鶴太郎さんもプロボクサーの資格を持っているので、父親の影響でしょうね。俳優デビュー作は窪塚洋介さんや高橋一生さんとも共演しています。その後は俳優業を引退し、飲食店企業の代表取締役社長に就任して全国にチェーン展開する居酒屋『もつ焼き屋のんき』の経営をしています」(事務所関係者)

 次男、荻野綱久は12歳の頃から音楽に興味を持ちバンドマンとして活動。デビューも果たした。

「バンドではリーダーであり、ボーカル兼ギターを担当していましたが、2015年からは独学で学んだという絵の仕事を開始。その後、鶴太郎さん、コシノヒロコさんと3人合同の作品展が開催されたことで世間から注目を集めました。アート専門誌『美術の杜』などでも特集を組まれたこともあります」(画廊関係者)

 三男の聡士さんは過去に嵐山吉兆に8年間勤務していたという本格派の料理人だ。

「吉兆といえば、京都の老舗料亭として有名店です。修業ができる時点で才能が見込まれているということでもありますが、現在では、NHKのドキュメント番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも紹介されるほどの実力者で、銀座奥田という有名和食店で、料理長として活躍されています」(グルメ誌ライター)

 3人とも、鶴太郎の影響を感じさせる職業についていると感じる。

 鶴太郎自身もヨガを始めてから食事や料理に興味が出て、今ではレシピをブログで公開し、書籍で紹介するほどのめり込んでいる。

 親子それぞれが、個性的な才能を発揮する鶴太郎ファミリーだが、この親子に共通して言えるのは「のめり込む集中力」なのかもしれない。

<取材・文/宮崎浩>